自分で鏡を見る時や人と話す時には、まず「目」を見ることが多いですよね。
特に見た目の印象を大きく左右するのが目もとです。
年齢とともに目の下のたるみ、シワが目立ってきた、クマが若いころからとれない、まぶたが下がって目が小さくなった気がするなど目元に関するお悩みは絶えないものです。
目の周りの皮膚は大変薄く、デリケートな部分である上に症状や原因は人それぞれです。
誤ったケアをしているとくまを悪化させてしまうだけではなく皮膚を傷つけてしまう可能性もあります。
目元の皮膚はたったの0.5mmほどしかないと言われています。
そのうえ目もとは皮下脂肪が少ない部位で、皮脂腺も非常に少ないため、ハリ・弾力を維持しにくい上に、水分保持能力がとても低いという特徴があるためそもそも非常にダメージが出やすい部分なのです。
これだけ繊細な部分ですので目元に悩みが集中するのも納得です。
目元のくまを撃退して第一印象をなるべく若々しく過ごしましょう。
”くま”について
眼球の周りは、たくさんの毛細血管が通っていてそこを血液が流れることで目に栄養や酸素を送り込む働きをしています。
そして目を守るためにクッションの役割をする眼窩脂肪で覆われています。それをまぶたが支えています。
まぶたの皮膚は、非常に薄く、皮脂腺も少ないため乾燥しやすい部位でもあり、こすったりするなどの刺激によって色素沈着を起こしやすいです。
目の下にくまがあると、どうしても疲れて見えたり、老けて見えたりするので目元で悩みに感じている方が多いですよね。
くまと一口に言っても種類があります。それぞれなども違うので、自分自身のくまはどのようなくまなのか見てみましょう。
茶グマ
茶グマにも2つの種類があります。
- 表皮にできたシミと同じようなレベルのもの
- 1つは皮膚の深いところ、真皮レベルにまでメラニン色素が沈着したものです。顔全体にくすみがないのにも関わらず目の周りのみ茶色くなるのが特徴です。
【表皮の茶グマ】
肌表面の皮膚に起こる茶グマの主な原因は色素沈着だと言われています。
紫外線から受けたダメージに加えて、アイメイクを落とすときなどに強く目を擦りすぎることで、色素沈着を起こしやすくなります。
また、アトピー性皮膚炎や乾燥による痒み、化粧品によるかぶれ、落としきれないマスカラが原因になっていることもあうようです。
またクマは、目の下にだけできるのではありません。上まぶたの茶グマは、老化のせいにしたり、上からメイクをするので見過ごしてしまいやすいですが、これもれっきとしたクマなのです。
【真皮の茶グマ】
茶グマの正体は、遅発性両側性太田母斑様色素斑と呼ばれるアザです。
20歳前後から、両頬・おでこ・小鼻・目の下などにあらわれる青みのある灰色と茶色を混ぜたような色の色素斑です。
これはあざの一種で、メラニンが皮膚の奥に沈着して起こります。
これはクマではなく、そばかすやシミとも認識されることもあります。
青クマ
目のまわりには、たくさんの毛細血管が通っていますが、青クマは静脈が滞ることで目のまわりの薄い皮膚から毛細血管が透けて、青っぽく見えるものです。
- 冷え
- ホルモンバランスの乱れ
- 生活習慣の乱れ
- 睡眠不足や疲労
- ストレス
- 目の疲れ
原因は一つではなくいくつか考えられます。
最近では長時間に渡りパソコンを使う方が多いですが、パソコンの画面を凝視することで血流が滞ることも原因の1つと言われています。
なんか疲れてない?と言われる場合は青クマが出来ている時かも知れませんね。
赤クマ
目の下が赤いこの赤クマですが、赤クマは動脈が血行不良となるのが原因です。
また、血液が滞りそこから血管外に赤血球が滲み出るため赤く見えます。
もし目の下にふくらみが出来始めたら赤クマになる予兆と言われているので注意しましょう。
赤クマがあると、目立つ目の下の血流だけに着目してしまいやすいですが赤クマがある場合には、顔全体の血行不良が起きている可能性が非常高いです。
赤クマを解消させるには顔全体の血行不良を改善する必要があります。
黒クマ
生まれつきもともと目の下の脂肪が少ない方や、加齢により目の周りの脂肪が萎縮したり、皮膚がたるんだことにより皮膚のへこみが目立つために影が出来てしまったものです。
ほかにも加齢により目の下の眼窩脂肪を支えている筋肉が緩み、眼窩脂肪がいわゆる目袋になることによりたるみが生じ、その下にへこみができることもあります。
どちらの場合もシミではないので、コンシーラーでは隠すことは難しい上に、メイクで隠そうとして厚塗りをしてしまうと余計に目立ってしまうので注意しましょう。
クマに効く簡単マッサージ方法
まずはストレッチ
- 目思い切りギューッと閉じて5秒程キープ
- 目を思い切り大きく開けて5秒間キープ
- これを5セット
目の周辺には眼輪筋という表情筋があり、眼輪筋が緩むことでたるみの原因になります。
まばたきで眼輪筋を積極的に動かし鍛えましょう。
1日2万回瞬きをしていると言われていますが意識してストレッチすることはないと思いますので血行促進のために行いましょう。
これだけでも目が軽くなったような感覚があります。
簡単!優しくマッサージ
マッサージを行う場合には必ず専用のクリームを使用し、滑りをよくしてから行ないましょう。摩擦はクマやシワの原因になります。
- 両手の人差指から薬指までの3本指を額の真ん中に当て気持ち良い程度の圧力をかけながら外側に向かってこめかみまで移動させます。
- 両手の中指の腹を左右の目尻に当て、目の下の骨の縁をなぞるように目頭まで移動させ、力加減はそのままに元の目尻に向かって戻します。
- 温度は中指と薬指の2本の指の腹を目の下に軽く当て、目頭から目尻、こめかみへと徐々に圧力をかけながら移動させます。それぞれの工程を気持ちの良い程度に5回ほど繰り返します。
※目の周りは特にデリケートな場所のため、強く押し過ぎたり、こすり過ぎると眼球や皮膚にダメージを与えてしまいますのでやりすぎには注意しましょう。
茶グマの方の場合は強くこすったことが刺激となって色素沈着を起こしているので、マッサージを行なうのは控えましょう。
終わりに
いかがでしたか?一言でくまと言っても種類や原因もさまざまです。
くまを無理に隠そうとすればするほど皮膚に負担をかけてしま上に悪化させてしまう可能性もあるので、今一度自分自身のくまの種類を見直しマッサージが有効な場合には簡単なものなのでぜひ取り入れましょう。