季節の変わり目に肌がかさついたり、小ジワが目立つなど乾燥肌を意識することはありませんか?
逆に、寒い季節なのに肌がテカっていたり、毛穴が目立つなど脂性肌を意識してしまうこともあるのではないでしょうか。
実はこれらの症状は、肌の変わり目である30歳くらいから起こる症状です。
脂性肌から乾燥肌に、乾燥肌から脂性肌にと変化しているのに気が付かず、同じ化粧品を使い続けると、いつまでたっても肌トラブルは改善されません。
まずは今現在の肌質を知ることから肌荒れを改善しましょう
おもな肌タイプは普通肌、脂性肌、乾燥肌、敏感肌、乾燥性脂性肌、混合肌に分かれますが、季節によってや体調によっても肌質は変わってきます。
5年も10年も同じお手入れをしていると、肌トラブルは解決しません。
まずは今の肌質をチェックし、今必要な成分を補うようにしましょう。
【普通肌】・・・水分と皮脂のバランスがよく、みずみずしくてトラブルが起こりにくい理想的な肌です。
【脂性肌】・・・皮脂量も保湿力も高く、しっとりしているが脂っぽくテカりやすいのが特徴です。
【乾燥肌】・・・皮脂量も保湿力も低く、バリア機能が弱くて炎症やカサつきなどが起こりやすい肌質です。
敏感肌も乾燥肌の内に入り、よりひどく外部の影響を受けやすい肌です。
【乾燥性脂性肌】・・・保湿力が低く、一見脂っぽいのにうるおい不足の肌で細かなシワができやすいのが特徴です。
【混合肌】・・・顔の部分によって肌質が異なり、おでこや鼻のあたりはテカっているのに、口のまわりはカサつくなど、それぞれの部分に違う症状が出ます。
あなたの今の肌は何タイプでしたか?
年齢とともに変わる肌質に応じて、その時々の自分に合ったスキンケアをすることは、美肌を保ち、これから先におこるであろうシワやシミ、タルミの予防にもなります。
肌別トラブルの改善方法
お肌質によってトラブルの改善方法も異なりますので、ご自身のお肌質に合わせたケアを行いましょう。
脂性肌
脂性肌のトラブルは毛穴が目立つことや、肌のべとつき、大人ニキビなどです。
おもな原因は、ホルモンバランスの乱れや、不規則な生活習慣などが考えられます。
皮脂は中性脂肪で作られているので、動物性脂肪や糖分を摂り過ぎると大人ニキビや毛穴が目立ち、肌もテカり気味になります。
お手入れのポイントとしては、抗酸化力のあるビタミンC誘導体が入った化粧水を用いると、大人ニキビや毛穴の黒ずみなどのケアができます。
乾燥肌
乾燥肌のトラブルは、肌が乾燥してカサカサになり、小ジワができやすくなることです。
スクラブ洗顔や毛穴パック等がの過度な使用が原因となっていることが多いようです。
また、たんぱく質が不足すると保湿力が落ち肌のターンオーバーも遅れるので、肉や魚、大豆製品を摂取するようにしましょう。
お手入れ方法は、セラミドやヒアルロン酸など保湿成分が含まれた化粧品を使うようにしましょう。
乾燥性脂性肌
乾燥性脂性肌のトラブルは、油っぽいのにハリがないといった症状で乾燥肌のトラブルと脂性肌のトラブルを合わせ持つ肌のタイプです。
大人ニキビや毛穴が気になるとともに、小ジワも気になります。
おもな原因は、保湿不足や紫外線の浴びすぎ、不規則な生活習慣が考えられます。
お手入れ方法は、保湿力の高い美容液を用い、顔のマッサージをして血流をよくするようにします。
ただし、マッサージは、肌に負担がかからないように優しくおこないます。
混合肌
混合肌のトラブルは、色々な状態が肌に点在することです。
例えばおでこや鼻は油っぽく、目や口のまわりはカサカサといった肌タイプです。
おもな原因は、肌質が変化して皮脂が減っているにもかかわらず、脂性肌用の洗顔剤を使っていたり、紫外線対策が不十分なことも一因です。
Tゾーンだけテカるのは、その部分が紫外線に当たりやすく皮脂が多く分泌されるからです。
お手入れの方法は、顔全体にセラミドやヒアルロン酸の入った美容液などで保湿するよう
にします。
肌トラブルの原因を取り去ると誰でも透明感のある美肌になれる!
肌トラブルの原因は、紫外線や乾燥などの体の外から受けるものと、睡眠不足や栄養不足など体の内側からのものがありますが、その両方が複雑に絡み合って症状がでます。
この、外的要因と内的要因を取り去ることで、誰でも透明感のある美しい肌を取り戻すことができます。
【肌トラブルの外的要因】
- 紫外線
紫外線を浴びすぎると、メラニンが大量に作られシミの原因になるとともに、受けたダメージが将来的にシワの原因になります。 - ほこりや花粉
さまざまな大気汚染によって活性酸素が発生し、細胞が傷つくことによって、肌荒れやくすみのもとになります。 - エアコンなどの冷暖房
気温を調節するエアコンなどをつけることによって、肌の乾燥によるカサつきが肌トラブルとなります。
季節の変化による気温の急激な変化で新陳代謝が乱れ、皮脂の分泌が過剰になったり、極端な乾燥状態になることがあります。 - たばこ
たばこよる影響で、コラーゲンの生成に必要なビタミンCが欠乏し肌トラブルの原因となります。本人が吸わなくても、副流煙でも影響を受けます。
【肌トラブルの内的要因】
- 食生活
かたよった食事を取り続けていると、栄養のバランスが悪くなり、肌の再生ができなくなります。 - 睡眠不足
睡眠中には肌の再生にかかわる成長ホルモンが分泌されますが、睡眠不足が続くと、肌のターンオーバーが損なわれてしまいます。 - 血行不良
血行不良になると肌に栄養や酸素が十分に行きわたらず、肌のツヤががなくなるので、血行を良くするための適度な運動も、美肌効果があります。 - 加齢
加齢により、肌が水分を保持する力が弱くなり、ハリがなくなりシワやたるみの原因になってしまいます。 - ストレス
ストレスには不安感や緊張感がともないますが、同時にホルモンバランスも乱れてしまいます。すると、ニキビや肌荒れがおきやすくなります。
終わりに
肌の転機は、30代半ばといいます。
仕事や育児、家事にと忙しい時期には、ゆっくりスキンケアの時間がとれないものですが、肌が正常に機能しないと、さまざまな肌トラブルが起きます。
気が付いたときに、ひとつひとつトラブルを解消することで、10年後20年後の肌を美しく保つことができます。
肌質は季節や年齢、生活習慣で変化します。
その時々の肌状態に合わせたケアをして、いつまでも美しい肌を保ちましょう。