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不眠症になってしまう原因と解決方法

毎日きちんと眠れていますか?現代では、仕事や生活環境の影響でなかなか寝つけない、寝ても途中で目が醒める、寝た気がしない、など睡眠に関する悩みを持つ方が多くなっています。不眠症は年々増加傾向にあるのです。

 

不眠症は眠れない症状を言いますが、具体的にどんな症状なのでしょうか。ここでは、不眠症になってしまう原因や解決方法をご紹介します。

 

不眠症とは

不眠症は文字通り、眠れなくなる症状ですが、詳しく見ていくと以下のように症状が現れます。

 

・布団に入って寝る体勢になっても、なかなか寝つけず眠れない

・一旦目が醒めてしまうと、それから眠れなくなる

・あまり眠れていないのに、早くに目覚めてしまう

・眠りが浅く、ぐっすり眠れない

 

数日間のみ上記に当てはまるような症状は不眠症の心配はありません。継続的に長期間、上記の症状が出ていると不眠症だと言えます。不眠症は眠れないだけ、と捉えられがちですが、睡眠は人間にとって重要な生活週間の一部なので安易に考えてはいけません。

 

不眠症による影響として高血圧・糖尿病の他、心理的なものや社会生活への影響が考えられます。

 

高血圧・糖尿病

 

人には交感神経と副交感神経が存在します。交感神経は身体の抹消血管を収縮させて血圧を上げます。副交感神経はこの逆で、抹消血管が収縮させないので血圧が下がります。寝ている間は副交感神経が優位になるので、血圧が下がっている状態です。

 

しかし、不眠症で十分な睡眠が取れていない場合、交感神経が優位のままになるので、血圧が上がっている状態です。そのまま睡眠がとれないでいると、血圧が高い状態が継続されてしまうのです。

 

また、糖尿病は甘いものを摂り過ぎて起こるだけではありません。十分な睡眠が取れていない場合、体内で多量のストレスホルモンが分泌されて、血糖値を下げる働きが低下することでも起こります。

 

食生活や運動が大きく影響する高血圧や糖尿病ですが、睡眠も大きく関わっているのです。

 

心理的なもの

 

慢性的な不眠症だと、うつになりやすくなることが分かっています。実際うつ病を患っている方は寝つけない、何度も目が覚めてしまうなど不眠症の症状が見られることが多いです。

 

社会生活への影響

 

睡眠をとることは1日休まず働いている脳を休ませることです。寝ている間に脳を休ませることで、得た情報を整理します。不眠症でしっかりと睡眠がとれていないと情報を整理することができないため、集中力が保てなかったり作業効率が悪くなります。

 

このように、不眠症は身体や日常生活のあらゆるところに影響を及ぼすのです。

 

不眠症の原因

不眠症の原因はいくつか挙げられます。

 

ストレス

 

経験のある方が多いと思いますが、眠れないときはストレスを抱えています。人間関係や仕事のストレスによって、十分な睡眠がとれなくなるのです。

 

睡眠を妨げる成分の摂取

 

寝る前にコーヒーやお茶などカフェインを含む飲み物を飲んでしまうと、頭が冴えてしまって寝つけなくなります。

 

また、ぐっすり眠るためにお酒を飲む方がいますが、飲み過ぎるとかえって寝つきが悪くなります。1日の疲れを翌日に持ち越さないために、栄養ドリンクを飲む方もいます。栄養ドリンクには基本的にカフェインが含まれています。

 

睡眠環境

 

寝る前にスマホをずっと使っていたり明るいところにいると、脳や身体が寝る体勢にならないため、寝つきが悪くなります。他には、昼と夜が逆転するなど生活のリズムが変わることも原因になります。

 

身体の不調

 

身体に痛みを生じている間は眠れなくなります。痛みだけでなく、気分の悪さや痒みなどでも寝つけなくなったり睡眠が妨げられます。そして、季節で発症する花粉症でも不眠症の原因にもなりますし、歳を重ねると起こる頻尿も不眠症の原因になります。

 

不眠症を解決するには

 

不眠症を解決するためには、上記に挙げた原因を解消するように努めましょう。

 

ストレスを抱え込み過ぎない

 

ストレスは大なり小なり抱えてしまうものです。特に40代ともなると、社会的な責任を持ちます。仕事では重要な仕事を抱えたり、上司と部下の間に挟まれるなど、ストレスを感じやすい状況があちらこちらにあります。

 

時には、家族のことで何らかのストレスを抱えることもあります。ストレスを抱えてしまったら、自分なりの解消方法を見つけて解消するようにしましょう。

 

寝る前にカフェイン入りの飲み物を飲まない

 

寝る前に飲みたい場合、コーヒーやお茶などカフェインを含む飲み物を避けて、白湯ミネラルウォーターにしましょう。飲み過ぎるとかえって寝つきが悪くなるお酒ですが、どうしても飲みたい場合は少量に抑えておきましょう。

 

栄養ドリンクにはカフェインが含まれています。最近では、カフェインを含まない栄養ドリンクもあるので、そういうものを利用しましょう。

 

 

睡眠環境を整える

 

寝る前には間接照明を使うなど、部屋の明るさを落として寝る体勢にしましょう。明るいところから急に暗くしても、脳も身体も寝る準備ができていません。

 

また、スマホの画面は明るいですし、扱っている時は頭が冴えており、その状態では寝つけなくなります。寝る前に扱うのは控えましょう。十分な睡眠をとるには寝る前の状態も重要ですが、起床してからも重要になります。

 

起床したらカーテンを開けて日光を浴びるようにしましょう。そうすると、体内時計がきちんと働き、体内リズムが整います。すると、睡眠サイクルも整うので良質な睡眠がとれるようになります。

 

身体の調子を整える

 

身体に痛みや痒み、気分の悪さを生じているときには薬を服用して鎮静を図りましょう。薬を服用することに抵抗がある方がいますが、きちんと睡眠をとらないと治りにくくもなるので、様子を見ながら服用しましょう。

 

また、頻尿に関しては医療機関を受診したり、薬局で薬を購入しましょう。

 

まとめ

 

不眠症の原因は様々ですが、働き盛りの方々はストレスによって不眠になります。重要なポストにつく方もいるでしょうし、上司と部下に挟まれることもあります。家庭がある方は家族への責任も重大です。

 

あらゆる角度でストレスを受けやすくなりますが、少しでも解消するように努めて、早めに不眠症を解決できるようにしましょう。