すこやか美生活

「体がだるい」と感じたら…。見直しておきたい生活習慣のチェックポイント

疲れが取れず、体がなんだかだるい…と感じることはありませんか?

このようなだるさは、毎日の生活習慣が原因になっている場合があります。毎日イキイキと生活を送るためには、生活習慣を今一度見直してみることが大切です。

体のだるさの症状について

体がだるさを感じるのは、仕事の疲れや運動などの疲れだけが原因ではありません。しっかり睡眠をとることで取れる疲れなら問題ありませんが、どんなに体を休めても疲れがとれず、だるさのほかに微熱や吐き気、めまいなどの症状が出ている場合は、何らかの病気を疑ったほうが良いでしょう。

また、極度の貧血になっていたり内臓器官が弱っていたりすると、体にだるさが出てくる場合があります。

さらに、ストレスが原因で引き起こされるだるさもあります。体がだるくて疲労感が取れなく、医療機関を受診しても悪いところが見つからない場合は、このようにストレスが原因になっていることがあるのです。そんなときは、上手にストレスを発散させることで、体のだるさを取り除くことが効果的です

疲れが取れずに体がだるいということは、身体からのサインでもあります。このサインを見逃さずに、少しでも体調がすぐれずになかなか治らない場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。

体のだるさにつながる生活習慣とは?

それでは、だるさを引き起こす生活習慣について見ていきましょう。このような生活習慣が体のだるさを引き起こしている場合もありますので、すっきりした生活のためにも生活習慣を見直してみましょう。

栄養バランスの乱れた食生活

栄養が偏った食事や十分な食事をとれていない場合は、だるさや倦怠感を感じることがあります。コンビニ弁当やインスタント食品、外食ばかりしている方は要注意です。

人間のエネルギーの源でもある炭水化物のほか、体の代謝を助けるビタミンやミネラル、これらをバランスよく摂取することが大切なのです。

特に、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12は、栄養素をエネルギーに変える働きを持っています。これらのビタミンが不足すると、代謝が落ちやすくなったり、エネルギー不足につながります。

また、ビタミンCは、1日に100mg以上摂取することで疲れが解消する効果が期待できます。そして、鉄分が不足すると、貧血を引き起こしてだるさや倦怠感を招く恐れがあります。たとえば、生理中は特に鉄分を意識して摂取するなど、その時に体調や状況にあった栄養素を上手く補給することが大切です。

睡眠不足

毎日の睡眠は、身体や脳の疲れを取り除いてくれます。ほとんどの疲れは、質の良い睡眠をとることで解消されますが、忙しさや夜更かしなどで十分な睡眠をとれていない人もいるでしょう。

睡眠は疲れやだるさをリセットするものです。この睡眠時間をしっかり確保できていないと、疲労はどんどん体に蓄積され、だるさや倦怠感を引き起こしてしまうのです。

ストレスが溜まっている

仕事の疲れや忙しさ、人間関係、育児、環境の変化などによって疲れやストレスを感じる人は多いと思います。こういったストレスが徐々に蓄積されると、いつもより疲れやだるさを強く感じる場合があります。

こういった症状には、自律神経が大きく関係しています。自律神経は、交感神経と副交感神経から構成されている日々の活動のスイッチのようなものです。

【交感神経が働くとき】

  • 活動しているとき
  • ストレスを感じているとき
  • 緊張しているとき

【副交感神経が働くとき】

  • 眠っているとき
  • 休んでいるとき
  • リラックスしているとき

自律神経のバランスを、昼は交感神経、夜は副交感神経とイメージしてみると良いでしょう。この2つをフル稼働させることは不可能ですが、そのときの状況によってどちらの自律神経がメインで働くかが決まります。

ストレスを感じた時に働く交感神経のほうが稼働し続けると、体の疲れをリセットする副交感神経の働きが弱くなってしまいます。こういった状況が続くと、自律神経が乱れるばかりか、ストレス状態が長く続き、筋肉が緊張で固くなり、ひどい疲れや倦怠感を引き起こしてしまいます

過労

休むことなく働き続けたり、運動を長時間続けることで、だれでも体の疲れを感じるでしょう。こういった疲労は2つに分けることができます。

  1. 末梢疲労:運動をしているときに起こりやすい筋肉の疲れ
  2. 中枢疲労:脳が疲れを感じている状態

末梢疲労は、肉体的な疲れで、筋肉のコリや緊張感からくるものです。運動で特定の筋肉を酷使させると、後からじんわりと筋肉のハリを生じさせます。運動することは、脳に作用し、β‐エンドルフィンという爽快感を引き起こす物質を刺激し、心地よく感じられる場合があります。

しかし、中枢疲労は長時間の考え事をしたときや、精神的な緊張感が長時間続いたときに起こりやすく、脳の調整能力が上手に働かなくなったと同時に疲れを感じる場合があります。

過労はこのような疲労を超えた状態といえます。ひどい場合は、反対に全く疲れを感じなくなる場合もあるため注意が必要になります。

まとめ

いかがでしたか?

なんだか疲れがとれない…。体と頭がすっきりしない…。寝ても寝ても疲れが取れない…。などといった場合は、ご紹介したような生活習慣が原因になっている場合があります。

このような生活習慣を続けていると、疲れやだるさがずっと抜けないばかりか、ほかの症状や病気までもを引き起こしてしまう恐れがあります。だるさが取れない場合は、まずは生活習慣を見直してみましょう。

また、だるさを減らすには以下の3つのポイントを意識することが大切です。

  1. 栄養バランスのとれた食生活
  2. 適度な運動
  3. 質の良い睡眠

これらの3つは、どれも健康に生きるために必要なもので、それぞれが大変重要な役割を担っています。この中のどれか1つがかけてしまうと、何らかの不調を招く恐れがあるのです。

忙しい毎日の中でも、

  • 1日30分でも自分の時間を見つける
  • 自分に合った生活リズムを作る
  • 体に優しい料理を1品必ず食べる

などの、ちょっとした工夫を生活の中にとり入れてみましょう。完璧でなくても、このように少しでも意識することが健康的な生活につながります。

ぜひ、だるさや疲れを取り除くために意識してみてくださいね。