冷えは女性の敵
夏は冷房で冷えてしまい、気温の低い春先や秋冬は空気が冷たくて身体の芯から冷えますよね。
冷え性や末端冷え性は、肩こりやむくみ、便秘や生理不順、熟睡しにくいなど女性にとって絶対に改善したい症状が起こる原因になります。
冷え性は万病の元といっても過言ではないぐらい様々な病気を引き起こすことにもなりかねません。
冷え性というのは、手足やお腹、肩など体の一部分がひんやりと冷たくなったり、しびれてしまうことを指します。
冷えは、女性ホルモンにとっても大敵で体温が1度下がると免疫力は30%、代謝は最大で20%低下することでさまざまな不調の原因になり、万病の元と言われているのです。
冷え性の場合には身体の一部が冷たくなりますが、特に体温の変化は見られません。
体温が低くなる場合には冷え性ではなく”低体温”と呼ばれます。
特に身体のどこかが冷えていると自覚がななくても、体を触ったときにヒンヤリと冷たい状態であればそれは体が冷えている証拠なのです。
冷え性の種類
病院に行くほどではないとしても布団に入っても足先が雪のように冷たくて眠れないことや、カイロを真夏以外は常備して冷える部分にあてて寒さによる冷えをしのぐこともありますよね。
夏の冷房では体調が悪くなってしまったりお腹が冷えてこわしたり、血色が悪くて不健康そうに見えて周りの方に心配をかけてしまうなんてこともあります。
冷えが悪化すると身体の節々が痛みだすこともあるのです。
冷えといっても種類があるので見てみましょう。
◆筋肉不足による冷え◆
身体の熱を生み出すために必要な筋肉が足りてない可能性があります。日頃から身体を動かす機会が少ない場合には、筋肉も衰えている可能性があります。
◆薄着による冷え◆
オシャレに我慢は付き物とは言え首元や足首やお腹などを冷やすようなファッションを続けてしまうと代謝が悪くなって太りやすくなる可能性もあります。
◆血行不良による冷え◆
ストレスが溜まっている場合や不規則な生活が続いている場合は自律神経が乱れてしまうことで、女性ホルモンもバランスを崩してしまいます。
自律神経の働きである血管の収縮と拡張がうまくいかないことによって血の巡りが悪くなってしまいます。
◆平熱が低い◆
平熱が低い方は臓器が冷えている可能性があります。
臓器が冷えると臓器の働きが弱まり、消化不良や基礎代謝も低下している状態になります。
女性の場合には卵巣も冷えてしまうこともあります。
血の巡りの悪化はホルモンの分泌を鈍らせますが自覚するのが難しい分、最も注意しなければなりません。
冷え症を放置してはいけない理由
冷えは、放っておくと、肩こりやむくみ、肌あれ、不眠、便秘、下痢だるさ、生理痛やPMS(月経前症候群)、生理不順など様々なトラブルを引き起こします。
またウィルスなどに対する抵抗力や免疫力を保つこともできなくなって身体そのものが弱ってしまうのことによって風邪やインフルエンザにかかりやすい身体になる可能性もあります。
そして、身体が冷えることで新陳代謝が悪くなり太りやすくなったり、しわやくすみがひどくなるので美容にももちろん良いことはありません。
ポカポカと温かい血行の良い顔色の、お肌つやつやの冷え性知らずのホットな身体になるためには、
- お風呂に浸かってリラックスをする
- にんじんやかぼちゃなどの根菜類を温かいお味噌汁やスープで摂る
- 寝る前に軽いストレッチをする
こういったことが有効です。
今回はすぐに始められる簡単ストレッチ方法を5つご紹介します。
冷え性対策:ストレッチ5選
ストレッチを行場合には38℃くらいのぬるめのお湯に浸かり血行を良くしてから行いましょう。お風呂の中では硬い関節周りや筋肉をマッサージしておき、しっかりほぐしておくことも大切です。
血行が良くなってほぐされた筋肉は身体が冷えている状態よりもはるかに伸びやすくなるので、ストレッチの効果を最大限に引き出すことができます。
【1:床に座ってふくらはぎのストレッチ】
ふくらはぎは血流に大きく関わる部分で体中を巡ってきた血液を再び心臓に送り込む働きをしているため、「第二の心臓」と呼ばれていることをご存じの方も多いのではないでしょうか。
この第二の心臓と呼ばれるふくらはぎをストレッチすることで手や足先の血行が大きく改善します。
- 右足をまっすぐ伸ばし、左足の膝を立てた状態で床に座ります。
- 左足の膝を左腕で抱えるようにします。
- その状態でまっすぐ伸ばした右足先を右手で触るようにします。できれば足先を手前に向けるように少しチカラをかけてください。呼吸を止めずに10秒程キープします。左右の足を変えて同じように行います。
【2:つま先・かかとのストレッチ】
- 立った状態で机や壁などを利用し、つま先立ちになりかかとを上げます。戻して上げてを10回繰り返します。
- 次にかかとを使ってつま先の上げ下ろしを行います。こちらも10回繰り返します。
- どちらもゆっくり行うことが重要です。2〜3セット行いましょう。慣れてきたら数を増やしていくと更に効果的です。
【3:胸のストレッチ】
- 肩に力を入れずに両手を後ろで組み、遠くへ伸ばします。背中が丸まらないように注意して行うのがポイントです。
- 20秒ほど経ったら両手を組んだ元の位置に戻します。手をより遠くへ伸ばすことで胸が外側へ引っ張られてストレッチされます。
【4:お腹・わき腹のストレッチ】
- うつ伏せで横になります。両手を肩くらいの高さで開き、左足を右足の上にクロスさせます。
- 左足をそのまま右ヒザの外側へ向けていき、伸ばしていくことでわき腹の筋肉を伸ばします。この時に両肩が床から離れないように注意しましょう。息を止めずに左右30秒ほど行います。
【5:身体の中心部のストレッチ】
- 両足を揃えて真っ直ぐに立ちます。
- その状態からおじぎをするようにゆっくり時間を掛けて前屈みになることで、お腹に集まっていた血液を身体の隅々に送り、身体を温めることができます。これを5~10回程繰り返します。
終わりに
冷え性の方は沢山靴下をはいても、どれだけ温めても、なかなか改善できないので体質だから仕方ないと諦めてしまう方が多いかもしれません。
しかし冷えてしまっている足先などはもちろんきちんと血の通った体の一部です。生きている限り、身体は必ず自ら温まる力をもっています。ストレッチを習慣化しポカポカの身体で過ごしましょう。