事務などのデスクワークの仕事は、女性にとても人気が高い職業ですよね。
デスクワークは立ちっぱなしではなく座ってできる仕事なので楽なように感じる方も多いと思いますが、実はデスクワークは意外と肩が凝る仕事なので要注意です。
肩凝りに悩むのは最近では20代の若い人でも増えていて、それだけ長時間座ってパソコンや作業をするデスクワークは負担が大きいものだということを意味しています。
デスクワークで肩が凝る原因と、その対処方法の一つであるマッサージ方法をご紹介します。
目次
デスクワークでの肩凝りの原因は?
筋肉は伸びたり縮んだりすることが普通ですが、デスクワークでは前かがみの姿勢をキープしなければいけないですよね。
ずっと前かがみの姿勢を続けると筋肉が縮んだ状態を保つことになり、血流が悪くなって肩凝りを引き起こします。
デスクワークが血流を悪くするのは作業をするために前かがみになって長時間頭の重みという負担をかけることで、肩にその負担がかかってしまうからです。
頭を傾けることでその重みによる負担は数倍にもなると言われています。
通常よりも更に大きい負担をかけ続けることが肩凝りの原因になってしまうことには納得できますよね。
デスクワークが血流を悪くする原因はもう一つあり、それは眼精疲労です。
OLは仕事で長時間パソコンのディスプレイを見ることが多いので、その目の疲れが原因で血流が悪くなり、肩凝りや頭痛などの重大な症状を引き起こすことも少なくないのです。
眼精疲労が溜まってくると目がかすみ、ぼやけてディスプレイの文字が見えにくくなってしまいます。
それによって更にパソコンに近付いて文字を見ようとしてディスプレイによる眼精疲労を悪化させたり、無理な姿勢を作ることが肩凝りの症状を重くすることもよくあります。
イメージでは立ちっぱなしの仕事は脚が疲れて座っている方が楽な気がしてしまいますが、ほとんど動かない場合も気付かないうちに肩や首に負担をかけるなどの問題があるのです。
肩が凝るとどうなるの?
肩凝りがひどいと思っても、デスクワークで肩が凝るのは仕方ないと諦めて放置していませんか。
肩凝りが悪化すると首、頭と順番にその凝りが広がっていき、全部が硬くなっていきます。
そうなると首や肩の筋肉の痛みはもちろん、偏頭痛になったりめまいが起きたりもします。
血流が悪くなってしまうと他の病気になってしまう可能性もあるので肩凝りくらい大丈夫だと思って放置せず、早めに予防をしたり病院に行くようにしましょう。
仕事中にも体を動かすことが大切
肩凝りになってから対処をするのではなく、大切なのは肩凝りがひどくならないように予防を積み重ねていくことです。
デスクワークをしていて集中した状態だとついデスクから動くということを忘れてしまいがちですが、それでは肩凝りの症状は悪化する一方で良くなることはありません。
仕事内容を変えることは難しい以上、絶対に避けられない肩凝り対策をどのように行っていくかが大切です。
パソコンを使う時にはできるだけ姿勢を良くすることを心掛けて頭の重みをかけないことが重要ですが、それと同じくらい大切なのが座りっぱなしにならないように適度に席を立つことです。
もちろん仕事をサボッているのかと思われる頻度で席を立つのはダメですが、理想は1~2時間に一度はデスクから離れ、収縮した筋肉をきちんと伸ばしてあげることが大切です。
余裕がある場合にはストレッチやマッサージをすると、筋肉の緊張も和らぎますよ。
仕事中にできる簡単なマッサージ方法
仕事中には時間をかけてマッサージを行うことはできないですが、数分で簡単に行えるマッサージ効果のあるストレッチならできそうですよね。
実際にオフィスには座りながら体を伸ばしたりストレッチをしている人も多く、肩凝りや首凝りはデスクワークをする人が持つ共通の悩みであるとも言えます。
肩凝りに効くのが肩甲骨に効くストレッチです。
デスクで簡単にできる肩甲骨を使ったストレッチは主に2つあります。
1つはまず両肩の力を抜いてから一気に両肩を上に引き上げ、そこで10秒ほどキープしたら今度は一気に力を抜いて元のように両腕をだらんと下ろします。
これを10セットを目安に繰り返すだけです。
もう1つは肩甲骨をただぐるぐると回していくだけの方法です。
どちらもオフィスでできる即効性のある方法で、仕事中に動かさないで固まってしまいがちな筋肉をほぐしてあげるのにとても効果的です。
座りながらできるストレッチが多いですが、人目が気になる方は席を離れたところで行うことをおすすめします。
家でゆっくり疲れをほぐすマッサージ方法
仕事中に簡単に体をほぐすことも多少の効果はありますが、更に重要なのは家に帰ってから重点的にマッサージを行うことです。
自宅でのマッサージはまずしっかりと温めてから行うことがポイントです。
温めるのには電子レンジを使って手軽に作れるホットタオルがおすすめです。
温めた後は鎖骨の下あたりにあるくぼんだ部分を5秒間をかけてゆっくりと押していき、次の5秒間でゆっくりと力を抜いて指を離します。
この鎖骨あたりの部分は肩と直接関係がないように思うかもしれませんが、リンパの流れを良くするために効果的なので、気になる部分をほぐす前に必ず3回ほど行いましょう。
無理に筋肉をほぐそうとしても筋肉が逆に傷ついてしまうリスクがあるので、ゆっくりと圧をかけるイメージで人差し指や中指を使って凝っている部分を押していきます。
凝っている肩以外にも肩甲骨をぐるぐると指で回すのも効果的ですよ。
自宅では時間をかけて温めて血流を良くしてからしっかりとほぐすようにしてください。
まとめ
デスクワークで肩が凝るという方は、今後も上手く肩凝りと付き合いながら仕事をしていかなければなりません。
特に、若いうちから肩凝りが重症化しているという方は年齢を重ねるにつれて肩凝りの症状が更にひどくなり、他の病気の原因にもなってしまう可能性があるので注意が必要です。
20代は本来ならそんなに肩凝りがひどくないはずの年齢ですが、デスクワークをする人が多いことから最近では20代から整体やマッサージに通う人も増えています。
肩は自分ではほぐしにくい部位のように思えますが、自分でも意外と効果的なマッサージをすることは可能なので、毎日コツコツとセルフマッサージを続けてみてください。