いつもアクティブに生活している女性こそ、季節の変わり目になるとなんとなく不調になるケースが多いです。
そこに関係しているのは、自律神経です。
季節の変わり目は、気温や湿度、空気の変動が激しく、それによって自律神経のバランスが乱れやすくなります。
すると、体の様々な機能が正常に動きにくくなり、体や精神のバランスを崩してしまうのです。
今回は、季節の変わり目に多い自律神経の不調を解消する方法をご紹介します。
目次
季節の変わり目に自律神経が乱れる理由は?
季節の変わり目に、特に自律神経が乱れやすくなるのは、次の3つの理由からです。
まず、自律神経が乱れてしまう原因から知っていきましょう。
1. 気温や湿度の急激な変動
季節の変わり目に一番変動するのが、気温と湿度ですね。
春から夏、夏から秋、秋から冬と、日本には四季があるので、季節ごとに気温と湿度が違います。
つまり、季節の変わり目というのは、気温や湿度が不安定で変動しやすいシーズンです。
すると、それに対応するために体温などを調節する自律神経に負担がかかり、乱れやすくなるのです。
2. 日照時間の変化
季節ごとに日照時間が違います。
夏は日が長く、冬は日が短いので、太陽を浴びる時間は夏と冬では大幅に違います。
季節の変わり目は、日照時間も少しずつ変化するので、人間の睡眠サイクルにも影響が出ます。
睡眠サイクルをコントロールしているのは自律神経で、太陽の光を浴びることで自律神経のモードが切り替えられて1日の神経のバランスを取っています。
毎日、夜になると眠くなり、朝になるとシャキッと起きられるのは、自律神経の活動モードとお休みモードが日照時間に合わせて正常に働いているからです。
しかし、季節の変わり目に日照時間が変化すると、自律神経の働きとの間にズレが生じてコントロールしづらくなるのです。
3. エアコンなどによる空気の変化
夏は冷房、冬は暖房と、季節ごとにエアコンの設定温度が切り替えられます。
季節の変わり目は特に、家の中や職場の温度や湿度が変動しやすいので、それに合わせて体温を調節しなければいけないため、自律神経が乱れやすくなります。
また、季節の変わり目は屋内と野外の温度の差が激しく、それによって自律神経が乱れるケースも多いです。
自律神経とは?
自律神経とは、体の臓器を動かしたり、血圧や体温のコントロール、消化活動、血管や汗腺などのコントロールなどをする神経です。
これらの働きは全て、人間が生きていく上で不可欠な働きなので、自律神経はすごく大事な神経なのです。
自律神経は脳にあり、交感神経と副交感神経の2つの神経があります。
交感神経
交感神経は、活動モードの神経で、心臓や内臓を活動を活発にしたり、血管を収縮し血圧を上昇、消化器官の働きも活発にする働きを持っています。
副交感神経
副交感神経は、お休みモードの神経で、心臓や内臓の活動を穏やかにして、血管を拡張し血圧を下げ、消化器官の働きも落ち着かせる働きを持っています。
つまり、この2つの神経は対照的な働きを持っており、その人の生活サイクルに合わせて活動モードとお休みモードを切り替えながらバランスを取ってくれています。
自律神経の乱れで起こる不調
季節の変わり目に自律神経が乱れると、次のような症状がよく現れるようになります。
もちろん、そのほかにも不調は起こりますので、ここでご紹介する以外の症状もあります。
- 気分の落ち込み、だるい
なんとなく気分が不安定で倦怠感もあり、活動しづらくなるのが、自律神経の乱れの最大の特徴です。
やる気がなくなって自己嫌悪に陥りやすく、そのループにはまり込んでしまうと、さらに精神状態が悪化します。 - 睡眠時間が狂う
自律神経が乱れると、交感神経と副交感神経が交互に働くタイミングがずれるので、睡眠時間が狂いやすくなります。
なかなか寝付けなくなったり、朝にサッと起きられなくなるといったような症状が出ます。 - めまいや耳鳴り
突然のめまいや耳鳴りには気をつけましょう。
悪化すると、メニエール病に発展する恐れもあります。 - 眠気が頻繁に起こる
規則正しい生活を送っているのに、日中に眠気が頻繁に起こるという症状もあります。
これも、交感神経と副交感神経が乱れている証拠です。 - 頭痛
頭がズキズキしたり、重くなったりなどの頭痛が頻繁に起こるようになります。 - 肌トラブルが多くなる
皮脂のコントロールがうまくいかなくなり、ニキビや乾燥などの肌トラブルが起こりやすくなります。 - 腹痛
消化器官の活動がうまくいかなくなり、下痢と便秘を繰り返したり、胸焼けなどが起こったりします。
ひどい場合は、嘔吐や過食、拒食に陥るケースもあります。 - 多汗になる
自律神経は汗腺のコントロールをしているので、働きが乱れると汗が出すぎたり、逆にあまり出なくなったりなどバランスが悪くなります。
このように自律神経が乱れると、様々な不調が起こり、日常生活にまで支障をきたすようになります。
放置しておくと、本格的な自律神経失調症になって会社に行ったり家事をするのが難しくなるので、早い目に対策しなければいけません。
つまり、季節の変わり目は自律神経のバランスが乱れやすいからこそ、過ごし方に気をつけなければいけないのですね。
季節の変わり目の自律神経の乱れを整える対策法とは?
気温や湿度の差が激しい3月〜4月、9月〜10月は特に過ごし方に気をつけて、自律神経のバランスが乱れないようにしましょう。
ここで、季節の変わり目だからこそ実践したい自律神経の調整法をご紹介します。
できるだけ睡眠時間を取る
自律神経のバランスが乱れていると自覚できるような症状が出たら、できるだけ睡眠時間を長く取るように心がけましょう。
まずは、自律神経を休ませることでバランスを整えられます。
自律神経は脳にあります。
睡眠することで効果的に脳が休まるので、自律神経も休まるのです。
決まった時間に太陽の光を浴びる
睡眠時間は長く取ったとしても、できるだけ毎日の生活リズムを狂わせないように努力しましょう。
そのためには、決まった時間に太陽の光を浴びて、自律神経のモードを変換することです。
特に、朝起きたてに太陽の光を浴びる習慣をつけると、自然に生活リズムも整い、自律神経のバランスを調整できます。
リラックスタイムを作る
いつも活動、緊張した状態で過ごしていると、自律神経のバランスがさらに乱れてしまいます。
乱れた自律神経を整えるには、まず休ませてあげることが大事です。
つまり、おやすみモードの副交感神経を優位にすることです。
副交感神経を優位にするためには、リラックスできる時間をうまく作ることです。
音楽を聴いたり、映画を見たり、お風呂に入ったりなど、うまく時間を作って神経をリラックスさせてあげましょう。
まとめ
自律神経の乱れを甘く見ていると大変なことになります。
季節の変わり目の自律神経の乱れがきかっけで自律神経失調症になるケースも珍しくありません。
特に女性は、自律神経の近くに女性ホルモンをコントロールする場所があるので、連鎖して女性ホルモンのバランスが乱れるリスクが高いです。
女性として美しく健康であるためにも、自律神経を整える対策を実践していきましょう。