花粉症とはスギやひのきなどの植物の花粉が原因となって起こるもので、鼻水やくしゃみ、鼻づまりや目のかゆみなどの症状が現れるアレルギー疾患です。
花粉症が辛そうな方を見かける機会も多いのではないでしょうか。
年々スギ花粉が増加していることにより花粉症の方は年々増加傾向にあります。
スギは植林後40年ほどで成木になり、花粉を飛散し始めると言われています。
今現在で、植林されたスギの木の大半が樹齢40年~60年となっていることで活発に花粉が飛散する時期を迎えているのです。
特にスギによる花粉症は冬の終わり頃から春にかけて毎年、くしゃみや鼻みず、鼻づまりなどの症状で多くの花粉症の方を悩ませています。
日本では、スギのほかにもヒノキ・イネ・ブタクサ・ヨモギなど約50種類もの植物が花粉症を引き起こす原因になると言われています。
辛い花粉症
現在の日本人の約25%の方が花粉症ではないかと言われています。
花粉症とは言ってもある時期は辛いけれどもある時期には治まる、1年を通して辛い症状に悩まされているなどその方によって症状の現れ方が違います。
花粉症は別名”季節性アレルギー性鼻炎”と呼ばれています。
アレルギーの原因となる植物の花粉が飛ぶ季節にだけ鼻水などの症状があります。
スギに反応するかひのきに反応するかなど、どの植物に対してアレルギー反応があるのかによって花粉の症状が出る時期が異なります。
季節性アレルギー性鼻炎は、くしゃみ・鼻水・鼻づまりの鼻の三大症状だけはでなく、目の症状であるかゆみ、涙が出る、充血などの症状を伴う場合が非常に多いようです。
その他にものどのかゆみや皮膚にもかゆみがでたり、下痢や熱っぽい感じなどの症状が現れることがあります。
そしてシラカンバやハンノキ、イネ科花粉症などの人が、ある果物や野菜を食べると、口の中がかゆくなり、腫れたりする”口腔アレルギー症候群”という症状もあります。
風邪と似ているので注意
花粉症の症状は先ほどもお伝えしたように鼻水やくしゃみ、熱っぽくなるなど風邪を引いたときの症状に良く似ています。
しかし鼻水が止まらないから花粉症ではないかと素人判断をしてしまうのは危険です。
誤った自己診断で薬を服用してしまうと身体に良くない影響を及ぼすこともあるので注意しましょう。
症状が似ている花粉症と風邪ですが、原因は違います。花粉症と風邪を見分ける最も簡単な方法は、 鼻水の状態を見ると良いと言われています。
花粉症によってでる鼻水は、サラサラとした水のような状態をしていて流れるように出ます。
一方、風邪による鼻水は花粉症による鼻水は粘り気があり、色が黄色かったり透明ではない状態になっていることが多いのです。
また、目のかゆみは花粉症に見られるサインですので目にかゆみがないかも確認しましょう。
スギ花粉の飛散は2月の中旬からと言われています。その前に症状が出た場合には風邪の可能性もあります。
気になる方はアレルギー検査を
花粉症を治療する場合より効果的に行うためにはアレルギー検査を受けることが必要不可欠です。
スギ、ひのき、ブタクサなどそれぞれの花粉に対して、どの程度のアレルギー抗体レベルなのかを知ることができます。
基本的には血液検査で行いますが、鼻水を採取してのアレルギー検査のほうが、より細かい数値を測定できると言われています。
血液検査ではなく鼻水を採取する場合は耳鼻科でしか受診できないので、正確な検査を希望するなら耳鼻科での検査がよいでしょう。
花粉対策に効果抜群便利グッズ
1、マスク
花粉症といえばマスクですよね。マスク美人という言葉が有名になる程日本人はマスクを愛用している方も多いですよね。
海外から来た方は、日本人があまりに多くマスクを着用確率が高いことに非常に驚いているようです。
マスクと一言で言っても最近のマスクはオシャレな柄のものはもちろん、機能や値段も豊富に種類がありあます。
花粉症対策には、花粉やウイルスを瞬時にブロックする機能が付いたものがおすすめです。なんと最近では鼻の中に入れて使用するタイプの物もあるようです。
顔にしっかりフィットするものを選ぶと呼吸も楽で快適なようです。
花粉症の重症患者の方は、鼻につめるタイプのマスクと普通のマスクを組み合わせることで、より強力に花粉をガードすることができます。
2、花粉対策メガネ
花粉対策のメガネと聞くとゴツくてかっこ悪いし付け心地が悪そうと言ったマイナスなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
しかし、最近のメガネは掛けやすくとってもオシャレに進化しているようです。
花粉症対策メガネの中には紫外線をカットしてくれるものや、街中でかけていても違和感のないデザインの物であれば花粉症の時期以外にも使用することができます。
カバー付きのフレームのものが多く、再度にカバーが付いているものは花粉だけでなくチリやホコリ、からも守ってくれますし黄砂やドライアイも対策してくれるので目の保護に最適です。
視力が悪くない方の中にはメガネに馴染みがないという方もいらっしゃるかと思いますが、そういった方はツルの部分がとても柔らかいものを選ぶと掛けやすく試しやすいのではないでしょうか。
3、花粉ブロックスプレー
鼻の中に直接塗り込んで使用したり顔にスプレーをすることで花粉の侵入を防ぐものがあります。
花粉症の方が年々増えることで最近主流になったアイテムですが、その効果は抜群のようです。
他のアイテムと併用するのも良いですね。
4、花粉対策洗顔料
最近では花粉や大気中の汚染物質の粒子を優しく洗い流してくれる専用の洗顔料があります。
顔をこすらずに優しく洗い上げることができます。
肌への負担を減らすことや洗浄効果を両立させるために工夫されている花粉対策用の洗顔料があるので、花粉によってお肌がかゆくなってしまう方にもおススメです。
5、花粉対策ブラシ
外出中に衣服についた花粉は、家の中には持ち込みたくないものです。
この花粉対策ブラシを玄関で使用するとアレルゲンを取り除くことができます。
中には衣服についた花粉を99.9%吸引してくれる物もあります。
外出先から帰った時だけでなく、布団を干した後に使用するのも良いですね。
終わりに
外に出るのも布団を干すのも躊躇してしまうほど辛い方も多い花粉症ですが、花粉症を和らげる便利グッズを是非参考にしてみて下さい。
花粉症の症状が緩和されるとお出かけも楽しくなります。