メイク中に、目立つ目の下のクマを見つけると、すごく凹みますよね。
目の下にクマがあるだけで、老けて見えたり、不健康な印象になります。
コンシーラーやファンデーションで隠しても、なかなかうまく隠れなくて、ナチュラルメイクの予定が厚塗りになってしまったという経験もあることでしょう。厚塗りも老けて見える原因になります。
年齢を重ねるごとに目立つ目の下のクマには、いくつかの原因があり、それぞれ対処法が違います。
ここでは、目の下のクマの種類や改善法を原因別にご紹介します。
目の下のクマのメカニズム
目の下にクマができる原因は、クマの種類によって違います。
よくある原因としては、血行不良や寝不足、くすみなどがあげられます。
そんな原因があったとしても、なぜ目の下にだけクマとして表れるのか?
まず、そのメカニズムについて知っていくことが大事です。
試しに、目の下の皮膚を軽くつまんでみてください。すごく、薄くないですか?
少なくとも、頬の皮膚より薄いはずです。
目の下だけにクマが表れる一番の原因は、目の下の皮膚が薄いからです。
実は、目の下の皮膚は0.6ミリしかありません。
そのため、皮膚の下にある血管や血流状態が透けて見えてしまうのです。
また、皮膚が薄いと刺激も受けやすく、刺激によってメラニンが集中すると、シミのような、くすみのようなクマができやすくなります。
目の下のクマの種類は3タイプ
目の下のクマには、3つの種類があります。
それぞれの原因と特徴をご紹介します。
青クマ
忙しい女性に多いのが、血行不良による青クマです。
不規則な生活や疲労の蓄積、眼精疲労やストレスなどにより、血行が悪くなると、目の下に青いクマができます。
特に寒い季節には、血流が悪くなるので、目の下に青いクマができやすいです。
血流が悪くなると青く見えるのは、血液中のヘモグロビンが血行不良により赤黒くなっているからです。
ヘモグロビンは、血液中の赤血球の中の赤い色素で、通常の血流が良い状態では、綺麗な赤色をしています。
茶クマ
目の下の皮膚に何らかの刺激が加わり、メラニン色素が集まってしまうと茶色のクマができます。
目の下の皮膚は薄いので、刺激に弱く、例えば、紫外線や摩擦の刺激により、シミができるようなメカニズムでメラニン色素が集まり、色素沈着して茶クマができてしまうのです。
考えられる刺激や摩擦の原因は次の通りです。
- しっかり紫外線対策ができていなかった
- 化粧品の成分の刺激
- アトピーや肌荒れ、乾燥によるもの
- クレンジングや洗顔の時の摩擦
- 目をこする癖
例えば、このような行為の積み重ねで色素沈着し、目の下に茶クマができてしまいます。
黒クマ
加齢により、目の周りの筋肉や表情筋が衰えることで、目の下にくぼみができたり、涙袋が原因になって目の下に影ができると、黒いクマができてしまいます。
黒色の正体は影です。
生まれた時から目の下にクマができやすい人もいますが、ほとんどが加齢によるたるみなどが原因です。
影によってできるクマなので、メイクでは隠しにくいのが特徴です。
このように、目の下のクマには大きく分けると3つの種類があります。
種類によって、対処法が違いますので、解消するためには、まず自分のクマの種類を知ることです。
原因別!目の下のクマの改善法
それでは、具体的に目の下のクマの改善法をご紹介していきます。
正しく対処すれば改善されますので、根気よく続けていきましょう。
血行不良が原因の青クマの改善法
青クマの原因は血行不良です。
血行不良を解消するために、次のような改善法に取り組んでみてください。
- 目の周りをホットタオルなどで温める
- マッサージをする
- 血行促進効果があるビタミンK入りアイクリームを使う
まず、血行促進のためには温めるのが効果的です。
ホットタオルなどで温める習慣をつけるだけでも、青クマが薄くなっていきます。
次に、マッサージです。
マッサージの時の摩擦で肌に負担をかけないようにするために、マッサージクリームを使います。
マッサージは、薬指で優しく目の下やまぶたをさするように行ないます。
最後に、ビタミンK配合のアイクリームですね。
ビタミンKには、血行を促進する効果があるとしてここ数年で特に注目されており、目の下のクマ解消のアイクリームによく含まれるようになりました。
目の周りだけではなく、身体の血行をよくすることも大事です。
特に、首や肩が凝っている人は、肩から頭部への血流が悪くなっている可能性が高いので、首や肩を回してほぐす習慣をつけましょう。
色素沈着が原因の茶クマの対処法
茶クマの原因は、色素沈着ですから、美白化粧品で、少しずつ茶クマを薄くできます。
【色素沈着に効果的な美白成分】
◆ビタミンC誘導体
◆ハイドロキノン
◆トレチノイン
これらの成分が配合されたアイクリームやスキンケア化粧品を使えば、茶クマは少しずつですが解消されます。
ただし、目の周りの皮膚は薄くて弱いので、肌が弱いと感じる人は、刺激が強めのトレチノインは避けるかパッチテストを行ってから使用しましょう。
ビタミンC誘導体やハイドロキノンなら、濃度がかなり高くない限り安全です。
たるみが原因の黒クマの対処法
黒クマの原因は、目の周りの筋肉や表情筋の衰えです。
特に、表情筋の衰えが目の周りの筋肉の衰えにつながっていることが多いので、まずは表情筋を鍛えるトレーニングから始めましょう。
表情筋を効果的に鍛えるためには、まず口輪筋を鍛えることです。
口輪筋とは、唇の周りを囲む表情筋のことです。
ここで、口輪筋を鍛える簡単なトレーニング方法をご紹介します。
- 両方のこめかみにそれぞれ、人差し指と中指を添えて軽く押さえます。
- 唇を横に思いっきり伸ばし「イー」と発音して、前歯も見せます。
- そのままの状態で、10秒間キープします。
- 次は逆に、唇を前に突き出して「ウー」と発音します。
- そのままの状態で、10秒間キープします。
このトレーニングを1日に10セットほど続けるだけでも、次第に目の下の黒クマが解消されます。
終わりに
いかがでしたか?
目の下のクマには、青、茶、黒の3種類があり、それぞれに原因と解消法が違います。
自分のクマに合わせた正しい解消法で、目の下のクマを撃退しましょう。
クマがなくなるだけで、顔の印象が明るくなって若返りますよ。