肌トラブルを回避するには、毎日のスキンケアが重要になってきます。
秋は乾燥する季節でもあるので、お肌が揺らぎがちです。そんな秋こそ特別なケア法で、肌トラブルを未然に防ぐことが大切です。ここでは、肌トラブルを起こさないスキンケア法をご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。
スキンケアの基本は保湿
肌トラブルは様々ですが、やはり美肌の大切なポイントは「保湿」と言えるでしょう。肌は潤いが減ると、肌が持つバリア機能が低下してしまいます。
しかし、これが肌老化や肌トラブルを引き起こす原因となるのです。
肌トラブルを未然に防ぐには、やはり乾燥を防ぐ保湿が大事です。化粧水をたっぷり肌に浸透させることはもちろん、乾燥を防ぐケアはほかにもたくさんあります。毎日できる保湿ケアやスキンケア法をご紹介していくので参考にしてください。
保湿力の高い成分でケアする
肌の潤いを高めるには、保湿力の高い成分が配合された化粧品でのケアが効果的です。肌の保湿を維持するためには、角質層まで水分を届けることが大切なのです。
この角質層にまで潤いを与える成分とは、いったいどんなものがあるのでしょうか。代表的な成分は以下の通りです。
セラミド
セラミドは角質細胞同士をつなぎとめている角質細胞間脂質のひとつです。高い保湿力を持つ成分なので、水分をサンドイッチのように挟み込んで離さないのです。これは、ラメラ構造と呼ばれ、ここに挟まれた水分は湿度がたとえ0%になっても蒸発しないようになっているのです。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は肌の真皮層にある成分で、高い保湿力を持っています。また、乾燥した空気中でも水分を逃さないという性質があるのです。ヒアルロン酸は1gで、6000mlの水分を蓄える力があると言われています。
ほかにも、自ら水分を含む成分はコラーゲンやエラスチンがあります。これらはもともと真皮層に繊維状に存在していますが、外部から与えたときには、真皮層にまで浸透しにくいのです。そのため、化粧水などに配合されているのは、肌表皮の保湿力を高めるための保湿成分として使用されています。
天然保湿因子(NMF)
天然保湿因子はもともと角質細胞内にある保湿成分です。アミノ酸や尿素などいろいろな種類があります。さらっとして肌になじみやすい性質があるので、さまざまな化粧品に含まれています。
このように、高い保湿力を持つ成分が配合された化粧品でケアすることで、より高い保湿効果が得られるでしょう。
化粧水は手で付ける
化粧水をコットンでつけている方はとても多いと思います。しかし、コットンでつけるより手でじっくり馴染ませた方が化粧水の浸透率は高くなると言われています。
コットンはどんなに柔らかいものでも、水分を含むと固くなってしまいます。そのコットンで肌にペタペタと馴染ませていると、肌には負担になることもあるのです。肌をパッティングすることで肌が赤くなり、血流が良くなったように感じる方もいるかもしれませんが、それはNG行為です。強いパッティングで肌が赤くなっているのは、毛細血管がダメージを受けている可能性があります。
肌の血行を促すには、手で肌を温めながら化粧水をつけたり、軽いマッサージをすることが効果的です。また、蒸しタオルを使ったホットパックもおすすめです。
基本的な保湿法を実践する
毎日のスキンケアは、基本的な方法を間違って行っていると、肌が知らず知らずの内に乾燥してしまう恐れがあります。ここでは、正しい保湿法をご紹介するのでご自分のスキンケア法と見比べてみてくださいね。
肌のコンディションや季節、気温や湿度など肌を取りまく環境によっては、肌が乾燥してかさついてしまいます。そのため、乾燥しやすい季節に合わせたケアを行う必要があるのです。
【基本的な保湿法】
化粧水や乳液、クリームの通常の使用量は以下の通りです。※スキンケア商品によって多少の違いがある場合があります。
- 化粧水:手の平に3~4降り程度が適量です。
- 乳液:手の平に1円玉程度が適量です。
- クリーム:あずき粒大程度が適量です。
【スキンケア商品の使い方】
スキンケア商品の適量を覚えたら、基本の使い方を実践してみましょう。
- 化粧水は、洗顔後のはじめのスキンケアとして使用します。乳液やクリームは、化粧水のあとに使用しましょう。
- 顔から首、デコルテにかけて全体にムラなく塗りましょう。
- 清潔な手の平に取ったら、肌の感触を確かめるように肌につけていきます。
- 指の腹や手の平が肌に優しく密着するように、顔の凹凸に沿って指を柔らかく曲げながら塗りこみます。
- 頬、額、鼻、口元、目元の順番に、指の腹や手のひらを肌に密着させて塗りましょう。
- スキンケア商品の基本は、内側から外側に、首元は上から下へ向かって馴染ませます。
- 肌を擦ったり力を加えてすり込むのは肌にダメージを与えてしまうので注意しましょう。
- 目元や口元など乾燥しやすい場所は、重ね塗りします。
- 乳液やクリームには、紫外線カット効果のある商品もあるので、朝のスキンケアにはそのような商品を使うこともおすすめです。
オイリー肌でもしっかり保湿する
オイリー肌の方は、皮脂やべたつきが気になるといって保湿をあまりしていない場合があります。しかし、オイリー肌の方も実際には乾燥が原因になって余計に皮脂が出ている可能性もあります。これは、乾燥を守ろうとして、体が必要以上に皮脂を出しているのです。
すると、肌がテカったりべたつきが起こるオイリー肌になってしまいます。
そのため、オイリー肌の方も毎日のスキンケアでしっかり保湿することを心掛けましょう。
まとめ
いかがでしたか?
秋や冬は空気が乾いているので乾燥しやすい季節です。さらに、毎日使うエアコンの影響で余計に肌が乾燥している可能性もあります。
秋こそしっかり保湿して、乾燥を防ぎ、肌トラブルのない美肌を目指しましょう。
今回ご紹介したスキンケア法は、どれも簡単に出来て肌の水分量を高めてくれるものばかりです。オイリー肌の方も、皮脂が気になるからと言って保湿しないのは絶対にNGです。
ぜひ、毎日のスキンケアで乾燥を防ぎ、肌老化や肌トラブルのないツルツルの美肌を手に入れてくださいね。