すこやか美生活

放っておくと危険!?便秘が及ぼす身体への悪影響とリスクについて

突然ですか、「便秘がちで何日も便が出ていない」なんて方はいますか?

日本の女性は便秘の方が多く、体質だからと諦めている方も多いようです。ですが、この便秘、放置すると大変恐ろしいことになってしまうのです。

そこで、便秘を放置することでどのようなリスクや悪影響が起こるのかをご紹介したいと思います。便秘にお悩みの方は、是非参考にしてくださいね。

便秘は肌荒れのもと

便秘がちな方は、ニキビや吹き出物が出たりと肌が荒れやすくなってしまいます。

それは、腸の中でいつまでも外に出られない便が滞り、さらに便が腐敗していき、毒素が溜まることが原因です。毒素が溜まると、腸内では有毒ガスが発生し、おならが臭くなったり毛穴からガスが出ようとすることで毛穴詰まりが起きたりするのです。

毛穴の詰まりは炎症し、ニキビや赤みを引き起こします。

このように、便秘が続くと肌が荒れたりニキビが出来たりと肌トラブルの原因につながります。

肌トラブルを改善するためには、スキンケアだけではなく腸内環境を整えることが大切なのです。

便秘が招く危険な病気とは?

便秘が悪化すると、ごくまれに危険な病気まで引き起こす場合があります。

【腸閉塞】

腸閉塞とは、食べ物やガス、便などが体外に排出されずに小腸や大腸で詰まってしまう状態を指します。

腸閉塞になると吐き気をもたらすだけではなく、進行すると命の危険につながる場合もあります。

体内に長くとどまっている便は、水分が抜けてカチコチに固まってしまいます。すると、この便が邪魔して排泄物が出られなくなり、体の中にどんどん溜まってしまうのです。

腸閉塞は高齢者に多い病気ですが、若い方でも発症する可能性があるので注意が必要です。

【腸穿孔(ちょうせんこう)】

腸穿孔とは、腸の壁に穴が開き、中の便などが漏れ出してしまうという病気です。

本来であれば、腸は弾力性のある臓器のため、穴が開くことはめったにありません。ですが、便秘により極度に硬くなった便は腸壁を破ることがあるのです。

便は排出するべき有害物質なので、このように体に漏れ出すことはとても深刻な事態です。

便には大腸菌をはじめとする多くの菌が潜んでいるため、これらが腹腔内に出ることで、死に至ることもあるのです。腸穿孔になるのはまれなケースですが、高齢者や大腸がんの方には全くありえない話でもありません。

便秘の放置は肥満のもと

便秘が続くと太りやすくなるため、肥満につながります。では、どうして便秘を放置すると肥満を招くのでしょうか。その3つの原因についてご説明します。

消化や吸収のスピードが遅くなる

腸内に便が溜まると消化吸収のスピードが落ちます。これは、腸の中に必要以上に排泄物が溜まらない様に、腸がコントロールしているためです。

消化や吸収のスピードが落ちると摂取する栄養素を残らず吸収できるというメリットがあります。ですがその反面、便秘がちではない方よりもカロリーを多く吸収してしまうというデメリットもあるのです。

そのため、普通に食べているのにカロリーオーバーしてしまう可能性があります。

代謝の低下

消化吸収が遅くなると、それだけ内臓が働かなくなります。

内臓が元気に働くと代謝が活発になり、消費カロリーが増えるのですが、消化吸収のスピードが遅くなると、内臓の働きが悪くなり、代謝が落ちてしまうのです。

よって、同じ量を食べていても快便の方より便秘の方のほうが太りやすくなってしまいます。

皮下脂肪がつきやすくなる

消化吸収が遅くなると、腸内には水分や栄養素が溜まっていきます。

この腸に溜まった栄養素は皮下脂肪になりやすいと言われています。皮下脂肪が一度つくと、食事制限だけではなかなか痩せないので肥満につながりやすくなるのです。

便秘は口臭や体臭のもと

本来、便は腸内に溜まらずにすぐに排泄されるべきものです。

便秘になり、便が体内に溜まっていくことで腐敗し、有毒ガスが溜まるようになります。腸内で発生した有毒ガスは、血液の流れに乗り、全身の毛穴や口に流れます。

有毒ガスが出たからといって命に関わることはありません。ですが、便から発生したガスですから、当然においが伴い、口臭や体臭となって現れます。

便秘は痔のもととなることも…

密かに悩んでいる方も多い「痔」の原因のひとつに便秘があります。

便秘が続くと、体内の便は水分が抜けて硬くなるのですが、この便を無理に排出しようとすることで、肛門の一部が切れて出血してしまうのです。このように、便秘は切れ痔などの病気にもつながります。

便秘は冷え性にもつながる

便から発生したガスが血液に乗って全身に運ばれると、やがて血流が悪くなってしまいます。

血液は、全身に熱や体に必要な栄養素を運ぶ大切な働きをしています。便秘によって血行不良になると、体内の余分な水分や老廃物が排出されにくくなるため、冷えやむくみにもつながってしまうのです。

便秘を防ぐには?

便秘によって色々な病気やリスクを伴うことをご説明しましたが、そんな事態を防ぐためにはどうすれば良いのでしょうか。

便秘がちな方は、3つの方法でによって便秘解消につながる場合があります。

  1. 野菜や海藻類に含まれる食物繊維や水を多めに摂取する
  2. ヨーグルトなどの乳製品からビフィズス菌を摂りいれ、腸内の善玉菌を増やす
  3. 適度な運動を心がけ、腸の活動に刺激を与える

便秘が気になる方は、まずこの3つを生活に取り入れてみましょう!

特に、ヨーグルトオリゴ糖には腸内環境を整えるビフィズス菌が豊富に含まれています。朝食やおやつなどに摂りいれ、腸内環境を改善しましょう。

また、砂糖の代わりにオリゴ糖を使うこともおすすめです。

まとめ

いかがでしたか?

便秘が続くと、体が慣れてきたように思えて放置することもあるでしょう。

ですが、便秘は放置すると死につながる病気など、恐ろしい事態を招く恐れもあるのです。

便秘になったら絶対に放っておかず、毎日の食生活や運動、水分を多めに取ることなどを意識して改善しましょう!

特に、便秘になると肌が荒れやすくなります。肌がいつもより元気がないと感じたら、体がサインを出している可能性もありますよ!便秘のない快適な生活を目指して、毎日の便秘予防を頑張りましょう。