ついつい放置してしまいがちな冷え性ですが、冷え性が体に沢山の悪影響を及ぼすことにお気づきですか?
冷え性は、女性に特に多い症状ですが、早めにしっかり治すことが大切なのです。ここでは、そんな冷え性が体に与える悪い影響についてご紹介します。
ぜひこの機会に、冷え性についてじっくり考えてみましょう。
目次
冷え性の原因
まずは、冷え性の原因について見ていきましょう。冷え性の原因は、主に血行不良と自律神経の乱れ、筋肉量の低下の3つが考えられます。
血行不良
冷え性の原因として考えられるのは血行不良です。皮膚の血管が収縮して血液が流れにくくなることで冷え性になります。
体内の毛細血管に血液が行き渡ることで体温は保たれています。しかし、血管が収縮すると、流れが滞り、結果冷たくなってしまうのです。
血行不良を引き起こすのは、以下の通りです。
【冷たい空気や寒い環境】
寒い環境にずっといると、血行不良につながります。冷たい空気にさらされることで、体は体温を逃さないようにと血管を収縮します。
さらに、外からの冷たい空気によって刺激され、体の内側も血液不足によって冷えてしまうのです。
【バランスの悪い食生活】
栄養バランスが悪い食生活を送っていると、血液はどんどんドロドロになり、血液の流れが滞ってしまいます。すると、血液の循環が悪くなって冷え性につながるのです。
【下着や洋服による締め付け】
体を引き締めるためのガードルや合わない下着、スキニージーンズなどは体を圧迫してしまいます。
体が圧迫されると血管が収縮され、血液が上手く巡らなくなってしまうのです。
自律神経の乱れ
自律神経は血圧や体温をコントロールする体の司令塔のような役割を担っています。
しかし、エアコンなどに当たりすぎると本来の体温調節機能が壊れ、自律神経が乱れやすくなります。その結果、脳から体温調節の指令がスムーズに送られず、冷え性を引き起こしてしまうのです。
筋肉量の低下
冷え性は筋肉が少ないと症状が悪化してしまいます。
筋肉は体内で熱を作り出しています。男性より女性が冷え性になりやすいのは、男女の筋肉量の違いが原因です。運動不足で筋肉が不足すると、体は熱を上手く作り出せずに冷えてしまうのです。
また、過度なダイエットで筋肉量が低下すると、体が冷えてや痩せにくい体になるので要注意です。
冷え性のタイプ
冷え性は、大きく分けると3種類あります。自分の冷え性がどのタイプか、しっかりとチェックしてくださいね!
四肢末端型冷え性
10~30代の女性に多く、熱を上手く作れないことや熱を全身に運べないことが原因です。
下半身型冷え性
更年期の女性や中高年男性に多い冷え性です。下半身に熱が運べないことが原因です。
内蔵型冷え性
年齢を問わず感じる冷え性です。汗をかきやすく熱が逃げてしまうという特徴があります。
冷え性が体にもたらす悪影響とは?
「冷えは万病のもと」とも言われる冷え性は、女性にとっては大敵ですよね。
では、冷え性は実際にどんな影響をもたらすのでしょうか。しっかりご紹介していきます。
体のコリや関節痛、神経痛を引き起こす
冷え性になると体が冷え、全身の血液の流れを悪くしてしまいます。このような血行不良が首や肩、さらには腰など体の各部位のコリや痛みなどを引き起こします。
また、膝などの関節痛まで誘発するので要注意です。
コリは慢性化するととてもつらいですよね。冷えは痛みを感じやすくしてしまうこともあるので、早めに冷え対策をすることがおすすめです。
顔色を悪くする
冷えによる血行不良は、体だけでなく顔にも影響を与えてしまいます。血行不良になると、血色が悪くなって顔色を暗くさせてしまいます。
また、末梢血管が血行不良になると、クマやくすみまで引き起こすので、顔色が一段と悪くなるでしょう。顔色が悪くなると、老けて見えたり疲れて見えてしまいます。
免疫力の低下により病気にかかりやすくなる
体温が下がると免疫力が低下することはよく知られていると思います。体温がたった1度低くなるだけで、免疫力はなんと30~40%になると言われているのです。
免疫力が低下すると、ウイルスや細菌などに対する抵抗力も弱くなってしまいます。そのため、感染症などの病気にもかかりやすくなるので要注意です。
さらには、冷え性になると、病気から快復するまでの期間も伸びてしまうのです。
太りやすく痩せやすい体質になる
体が冷えると、新陳代謝が低下してしまいます。新陳代謝は加齢によっても落ちるので、30代を過ぎると痩せにくくなってきたと感じる方も多いでしょう。
それに加え、体の冷えというマイナス要素もあればますます代謝の低下が加速してしまいます。体は老廃物や余分な水分をスムーズに排出できなくなってしまうでしょう。
すると、体がむくみがちになり、太りやすく痩せにくい体質となってしまうのです。ダイエットが上手くいかずにスタイルが崩れやすくなるのはつらいですよね。
生理痛がひどくなる
冷え性は生理痛をひどくさせる恐れもあります。
血行不良になると、卵巣や子宮などの内臓にも必要な栄養素や酸素が行き届きにくくなってしまいます。これらの必要なものが上手く届けられないと、子宮が正常に機能することが難しくなってしまうでしょう。
すると、ホルモン分泌のバランスが崩れたり、ため込まれた老廃物が生理時に排出される際に、激しい痛みの原因につながってしまうのです。こうしたことが積み重ねられ、生理痛のほかにも婦人病にかかりやすくなる恐れがあります。
まとめ
このように、冷え性を放っておくと、様々な怖い症状が引き起こされます。
あまり気にしていない方も多いと思いますが、冷え性に気付いたら早めに改善することが大切なのです。
冷え性は、生活習慣に気を付けるだけで改善につながります。
- 質の良い睡眠をとる
- 栄養バランスのとれた食生活をとる
- ストレスを溜め込まない
- 体を冷やす服装を避ける
- エアコンに当たりすぎない
このようなことを意識するだけで、冷え性に負けない体へと変化していきますよ!また、靴下を履いて末端を冷やさないことや、シャワーだけでなく湯船に浸かることも大切です。
つらい冷え性を改善し、健康的な体を手に入れてくださいね。