花粉症が発症するかどうかは体質にもよりますしどうしても個人差がありますが、今はアレルギー症状がなくなんともないという方でもこの先絶対にかからない保証はありません。
花粉症を発症する確率はその方がそれまで生きてきた間に花粉を吸ってきた量が関係しています。
まだ数年しか花粉を吸っていない子どもと、何十年もの長い間花粉を吸ってきた大人では、大人の方が発症しやすいのは確かです。
しかし以前は30代や40代の方に多かった花粉症ですが、最近ではスギなどの花粉の飛散量が増加していることによって花粉症を発症する年齢が下がっています。
若いうちに発症してしまう方が増えているのです。
なんと10代でも約3人に1人、10代以下も約15%近い人が花粉症を発症しているのだそうです。
日本では50種類もの原因花粉があり、スギやヒノキだけでなく、シラカンバ、ブナ、ハンノキ、ケヤキ、コナラ、ブタクサ、ヨモギなど、全く花粉が飛んでいない時期はなく1年中何かしらの花粉が飛んでいます。
花粉症の症状
花粉症とは、体内にアレルギー物質である花粉が入ってきたときに、それを排除しようとする”免疫反応”によって、鼻水、鼻づまり、くしゃみなどの症状が起こることをいいます。
花粉症の主な原因は、免疫反応(抗原抗体反応)によるものです。
空気中に飛散しているスギやひのき、イネの花粉などのアレルゲンが鼻の粘膜に付着してしまうと、体内にアレルゲンに対する抗体が作られ肥満細胞という細胞とくっつきます。
その後、再度アレルゲンが侵入することで、肥満細胞からヒスタミンなどのアレルギー誘発物質が放出され、ヒスタミンを受ける鍵穴であるヒスタミン受容体と結合し、鼻水、鼻づまり、くしゃみ等のアレルギー反応を引き起こすのです。
実は花粉症だったのに、症状が似ているばかりに風邪だと思いこんでしまい対策が遅れてしまうケースも多いのです。
もっと早くに気が付いて花粉症の対策をしていれば、重症化しなくて済んだかも知れない・・・なんてことにならないようにしましょう。
花粉症特有の症状
【鼻水】
風邪の時にも同じ症状で悩まされる鼻水ですが花粉症を発症した際の鼻水は透明でさらさらしているのが特徴です。
そして風邪の場合には、初めはさらさらしていますが数日で黄色くなってネバネバしますのでそこが見極めるポイントになります。
【鼻づまり】
風邪のときに感じる鼻づまりは比較的軽い症状で片方が詰まることがほとんどです。
もし花粉症を発症してしまっている場合には、両方の鼻がつまり、鼻で息ができないので大変息苦しい思いをすることになります。
【目のかゆみ】
目に花粉などの異物が侵入すると、結膜で異物の刺激に対して物質が放出されます。
その際に異物から目を保護するために、血管に働きかけ血管を拡張させて血流を増やしたり、知覚神経を刺激することによってかゆみを感じるのです。
その他に、涙が出ることや皮膚にかゆみが出ることやまぶたが腫れてしまうこともあります。
花粉症になるのはなぜ?
花粉症を発症する方は遺伝的にアレルギー体質であることが多く、主な原因として言われていますがそれ以外にも原因があります。
【食生活の変化】
まず、一般的にあげられるのが食生活の変化が挙げられます。
その根拠としては同じ地域に住んでいたとしても、年齢を重ねていて花粉を沢山吸いこんでいる可能性のあるお年寄りには花粉症の発症率が少ないためです。
昔からある和食の食生活は、インスタント食品やスナック菓子などがほとんどなかった時代です。
和食メインの食生活がアレルギー体質になりにくい身体を作った要素があるのかもしれません。
【不規則な生活・ストレスなど】
不規則な生活やストレスが美容や健康に良くないのは皆さんご存知のことと思います。
睡眠不足や不規則な生活が続き、ストレスが溜まっている状態になると自律神経の働きが乱れます。
自律神経が乱れてしまうと免疫機能が正常に機能しなくなってしまいます。
生活習慣を見直し少しでもストレスを軽減すると花粉症の症状が楽になるかもしれません。ストレスを溜めないように心がけましょう。
【排気ガス】
花粉の飛散量が多い地域では、花粉症の発症率も高い傾向にありますが排気ガスの影響も受けていると言われています。
花粉の飛散量が同じだったとしても排気ガスの排出量の多い地域の方が花粉症になるケースが多いのだそうです。
排気ガスのなかに含まれる微粒子と一緒に花粉を吸いこんでしまうことで、アレルギー反応が出やすくなると言われています。
【生活環境】
生活環境で道路がアスファルトでできていることが多い場合にも要注意です。
都内などは花粉が飛んでも土に吸収され、再び舞い上がることの少ない田舎とは違います。
アスファルトは落ちた花粉が何度でも風に舞い上がり空中を飛んでしまいやすいので、花粉を吸い込みやすくなると言われています。
そのため、排気ガスとのダブルパンチになりやすい大きな道路の近くやアスファルトで整備さえた都会に住んでいる方は、普段からマスクをするなど花粉に注意し、花粉症対策が特に必要です。
毎日の食事の方法を工夫して花粉を和らげよう
体の免疫機能のバランスを整え、日ごろから体内に毒素を溜めないように心がけることが大切です。
花粉症は日々の食生活で症状を和らげることができます。
普段は冷蔵庫で冷やした水ではなく常温のお水かぬるま湯を飲むようにしたり、冬の間は温かい飲み物を適度に飲むようにしましょう。
胃腸を冷やすようなものは控えましょう。
- 生野菜
- 果物
- 生肉
- 生魚
- 甘い物
- コーヒー
- ココア
- 辛いもの
- アルコール
これらの食品を控えると効果的です。
また午前中の食事は、内臓に負担をかけないように量を少なめにしましょう。
普段の食事でもなるべく動物性食品を控え、穀物をしっかり摂るようにし、老廃物を溜めにくい食生活を心がけましょう。
そして乳製品はアレルギーの原因となるヒスタミンを増やし、花粉に過敏な反応を引き起こす原因になります。
添加物や農薬などの化学物質を使用した食品は炎症をひどくしてしまう可能性があるので出来る限り気を付けましょう。
終わりに
花粉症はいつどのようなタイミングで発症するかわかりません。今から食事方法に気を付け日頃からアレルギーに強い身体を作りましょう。
今までは花粉の症状がという方でも、ある日突然発症することもありますので、自分は絶対に大丈夫だと思わず、しっかり対策を立て予防していきましょう。