子供の自主性を伸ばすことで、今後の子供の人生が明るいものになります。
自分で選んで前進して行く力は、人生を切り開くためのパワーにもなっていきます。
親が子供の自主性を消してしまうような行動を取り続けていると、子供は自分の意見が言えなくなったり、自分に自信を持てなくなります。
大人になってからも自分で選んだ道を歩んでいけるように、親として自主性を育てる行動を取って行くべきです。
ここでは、子供の自主性を育てるための親の行動についてお話しします。
子供の自主性を育てるために必要なことは?
子供の自主性を育てるのに必要なことは「見守る姿勢」です。
子供のやることに干渉しすぎると自主性がなくなるといいますね。
だからと言って、放任主義でいいという話ではないのです。
放任主義は放置状態ですから「見守る姿勢」からは、かけ離れていますし、干渉しすぎると「見守る姿勢」ではなく「割り込む」ことになるので、それも違います。
子供を見守るというよりは、子供の自主性や考えを見守り、まずは理解して肯定することが、子供の自主性を育てることにつながるのです。
「見守る姿勢」からは生まれるのは「応援」ですね。
子供の自主性を応援することで伸ばしていけて、子供は自分の考え方に自信が持てるようになるのです。
いつも親に応援してもらえることで、子供の中の意欲もだんだん大きくなってきます。
例えば、「褒めて育てる」という言葉がありますが、なんでもいいから褒めるのが「褒めて育てる」ではありません。
また、結果が良かった時だけ褒めるだけが「褒めて育てる」ではないのです。
たとえ、結果が悪くても、自分で選んでやり通したことに対して褒めてあげるのも「褒めて育てる」になり、実はそちらの方が重要です。
子供の意見をどれくらい尊重できていますか?
子供の自主性を育てたいのなら、子供の意見をどれくらい尊重できているかを親として見返ってみることです。
大人は、社会で生きている限り、結果ばかりにこだわりがちです。しかし、子供の世界では結果だけが答えではありません。
結果を出すまでのプロセスこそが、成長段階でとても大切な宝となるのです。
それをよく理解した上で、子供の自主性を育てるための親としての行動を考えて行くと、間違った教育にはなりません。
子供の自主性を育てる親のNGな行動
まずは、子供の自主性の芽を摘んでしまうような行動の例をあげてみます。
親も余裕がないと、知らないうちに子供の自主性や好奇心の芽を摘んでしまっているかもしれないので要注意です。
子供に選ばせない
実は、この行動が非常に多いです。子供に選ばせているように見せかけて、結局は親が選んでしまっているNG行動パターンです。
子供が選んだものを聞いていながらも「こっちにしておきなさい。」と命令すると、選んだこと自体を否定されているのと同じです。
その積み重ねで、子供の中の自主性が失われていきます。
子供が選んだものに口を出しすぎる
子供が選ばせていても親が口出しをしすぎることで、選ぶ意欲が失せていきます。
口を出しているうちに、親の意見ばかりが主体になるので、そこに子供の考え方が存在しなくなってきます。
それは、子供の存在自体を消しているのと同じです。
子供が選んだものに対して、子供から意見を求めていないのに「こっちの方がいいと思う。」というような口出しばかりをするのは、子供の自主性をつぶすNG行動になります。
先に答えを言ってしまう
子供が選んだものが間違いだとわかっていても、頭ごなしに「間違っている。」と言ってはいけません。
それは、大人の目線で先に答えを言ってしまっている行動で、子供の自主性どころか、探究心や追求心の芽も摘んでしまうことになります。
すると、子供は自分で答えを見つけようとしなくなり、根気がない子になってしまうのです。
どうして選んだのか?を聞かない
子供がそれを選んだ理由を聞かないのは、親として子供の自主性を認めていないことになります。
まず、親の方から子供の考えを認めてあげなければ、親の言うことを聞けない子供になってしまいます。
子供が選んだことの全てを受け入れるのではなく、なぜ選んだのか?と言う理由を聞いて、その理由を認めてあげることが大事なのです。
子供の自主性を育てる親のOKな行動
それでは、子供の自主性を育てるために必要であるOKな行動をご紹介します。これらを参考にして子供と向き合えば、必ず子供の自主性はどんどん伸びていきます。
危険なことと迷惑をかけることだけ注意する
子供の自主性を伸ばす前に注意しなければいけないのが、ルールを守らせることです。
自主性を伸ばすためには、子供の考えを肯定することが大事ですが、何をやってもいいということではありません。
危険なことや迷惑をかけるような行動を起こしていたら、しっかり注意しましょう。
選んで行動した過程を褒める
それが正しいのか?間違っているのか?など、わからないことだらけの子供が、自分で道を選択して突き進んで行くのは不安であり、パワーが要ることです。
親ならまず、選んで行動した過程を褒めてあげることです。
それによって、子供は自分の自主性に対して自信が持てるようになります。選んだこと、行動したことをしっかり認めて褒めてあげましょう。
失敗を明るく受け止めて行く
子供が自主性を持って動くときには、失敗もあります。むしろ、失敗の方が多く、その方が得るものは大きいのです。
失敗したことを残念だと暗く受け止めるのではなく「失敗は成功のもと」だと明るく受け止めていきましょう。
成功するための経験として失敗があることを教えて行くことで、失敗を恐れずに自主性を持って前進できる力を養っていけます。
あくまでもバックアップに徹する
親という漢字は「木の上に立って見守る」という意味から成り立っています。
つまり、子供の自主性をバックアップする存在でなければいけません。子供が手伝って欲しそうにしていたら、親として子供が必要としていることを手伝ってあげましょう。
子供が何か質問をしてきたら、親として一生懸命答えを探して答えてあげましょう。
親が主導権を握るのではなく子供に主導権を握らせてサポートをするのです。
終わりに
子供の自主性を育てるために親として、どう行動すればいいのか・・・親の立場だからわからないことが多いはずです。
子供が取った行動に対して、瞬時に正しい対応を考えて応えて行くのは大変ですね。
しかし、「見守る姿勢」を頭に置いておけば混乱せずに子供と向き合えます。
子供を応援できるのは親だけであり、応援してくれるからこそ、素直に成長していけるのですね。
子供の自主性を育てようとするときに親としての心の器を育てて行けるチャンスです。
今後の教育のためにも親も日々精進していきましょう。