男女問わずお肌の大敵であるシミ。どんなに気をつけていても気付くと現れていたり、いつの間にか色が濃くなってしまったり・・・見た目年齢にも大きく関係してきますので、どうにか見えなくしたいものですよね。
出来てしまったシミを消すのはなかなか大変で、時間も掛かるものです。
シミの原因になる紫外線は、生活の上で外に出る必要がありますしシミのために完璧に断ち切るのは生きていく上で難しいことです。
今出来てしまってるシミは5~20年前に紫外線に当たった影響が出ていると言われています。
出来てしまったシミには食生活など内側からアプローチし、消す事も大事ですが消えるまでの間はなるべく目立たないように過ごしたいですよね。
シミはなぜ出来てしまうのか、そして出来てしまったシミをカバーするのに必須な化粧品5選をお伝えします。
シミができるメカニズム
シミはメラニンが過剰に生成される事によって発生します。
メラニンはメラノサイトによって作られますが、皮膚にはこのメラノサイトに対し、「メラニンを作りなさい」と命令する物質が存在します。
皮膚の一番表面の表皮は表皮細胞(ケラチノサイトと呼ばれるもの)や色素細胞(メラノサイトと呼ばれるもの)などからなり、厚さがわずか0.1〜0.3ミリで、表皮の中は角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4つの層に分かれています。
一番下の基底層にあるメラノサイトが、シミのもととなるメラニンをつくり出すのです。
メラノサイトを活性化しメラニンを過剰に作らせてしまう原因について見ていきましょう。
紫外線
紫外線にはUVAとUVBがあります。
すでにあるメラニン色素を酸化させ黒くするUVA | 紫外線の大半を占め、雲やガラスなどの物質を透過し地表に届きやすい波長です。UVAに比べるとエネルギーは弱いのですが、皮膚の真皮層にあるコラーゲンやエラスチンなどの組織を破壊し、肌のハリや弾力性を奪います。皮膚が褐色化する原因になるものです。 |
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肌細胞を攻撃しメラニンを発生させるUVB | エネルギーが強く、肌表面の表皮細胞やDNAを傷つけ、短時間で急激なダメージを与える可能性が高い波長です。肌の赤みや火照り、痛みや水ぶくれなどの炎症(いわゆる日焼け状態)の原因になるものです。 |
波長の短いUVBは直接的に皮膚の細胞を攻撃してDNAを傷付けてしまいます。
紫外線が入ってくると、細胞を守るために、メラノサイトを刺激してメラニン色素を作り出す物質が活性化します。
表皮が紫外線を浴びるとメラノサイトに信号が送られ、メラノサイトはメラニン色素を生成し、細胞内のメラノソームに蓄積します。
メラニン色素が蓄積したメラノソームは、メラノサイトの先端からケラチノサイトに受け渡され、メラニンが現れます。
メラニンはケラチノサイト内に留ることで、紫外線から細胞核を守るはたらきをします。
通常は、紫外線を浴びなくなるとメラニン色素は作られなくなり、皮膚のターンオーバーにより元の肌色に戻ります。
しかし皮膚細胞のDNAに変異が起こると、メラノサイトが活性化したままの状態となることでシミが発生してしまうのです。
活性酸素
活性酸素を発生させる原因として有名なのは紫外線のUVAです。
UVAは皮膚の深い部分の真皮層で免疫細胞を刺激し、炎症を起こし活性酸素の発生を促します。
活性酸素が発生することにより、活性酸素を取り除く役割のあるメラノサイト刺激ホルモンが分泌されます。
しかし、紫外線以外でも、活性酸素が発生するとメラノサイト刺激ホルモンが分泌され、メラニンが作られます。
活性酸素を発生させる原因とされるのは以下の通りです。
◇紫外線(UVA)
◇ストレス
◇激しい運動
◇睡眠不足
◇喫煙や飲酒
◇排気ガスなどの有害物質を含む空気
◇食品添加物
◇便秘
炎症
◇日焼け
◇刺激の強い化粧品
◇摩擦などの擦れ
◇虫刺され
◇やけどや怪我
◇湿疹やかぶれ
◇女性ホルモンの乱れ
ニキビの炎症後の色素沈着や肝斑などが、炎症によるシミの代表的なものです。
皮膚に炎症が発生すると、炎症によるダメージを回復するために新しい細胞を作ろうとする自然治癒力の働きが活発化します。
するとメラノサイトも一緒に活性化してしまい、メラニン色素の生成が促進されて色素沈着が起こります。
外傷やニキビのように、はっきりとした炎症ではなく見た目には分からない程度の炎症であったとしても、長期的に続くことでシミの原因になるのです。
シミを作らないように、シミを増やさないようにするためにはもちろん日焼けしないことが一番です。
しかしいくら念入りに紫外線対策をしていても、外出を避けることができない以上ある程度の日焼けはやむを得ません。
しかしながら日焼けをしたからといって必ずしもシミになるわけではなく、できたばかりのシミは対処しやすいので日焼け直後のケアがとても重要です。
シミをカバーする化粧品5選
1:ファンデーション
広範囲のシミやそばかすは、顔がくすんで見えてしまいますので、ファンデーションでうまくカバーしたいですね。
ポツンとできたシミならコンシーラーで隠すという方法もありますが、広い範囲のシミやそばかすなら、カバー力があるファンデーションで隠すのがよいでしょう。
2:コンシーラー
シミは、肌の色より濃いため、明るいコンシーラーだと白浮きして余計に目立ってしまいます。
コンシーラーはファンデーションと同じくらいの色か少し暗い色を選ぶのがベストです。
伸びが悪いものは摩擦によってシミの原因になってしまいますのでリキッドタイプやクリームタイプのものを選ぶようにしましょう。
3:はちみつ洗顔
シミの目立ちにくいお肌作りはまず土台作りが肝心です。
いつも使っている洗顔フォームに国産のはちみつを少し混ぜて洗顔してみましょう。
はちみつは乾燥や荒れをふせいでくれる効果もあると言われており、お肌に必要な栄養分も豊富に含まれています。
やさしいピーリング効果もあるのでシミを徐々に薄くする効果もあります。
4:ハイドロキノン配合美容液
シミへ働きかける究極の漂白成分と言われているハイドロキノンを配合した美容液で日々シミをカバーしましょう。
5:ビタミンC誘導体配合パック
ビタミンC誘導体は他の美白成分に比べるとゆっくり浸透すると言われています。
その為、ビタミンC誘導体の効果を最大限に引き出すためには、5~10分のローションパックが効果的です。
終わりに
いかがでしたか?シミが出来るメカニズムを理解すると5~10年後のお肌のことを考えて気を付けようと思えますよね。
いざ出来てしまったシミも今は優秀なファンデーションやコンシーラー、簡単に出来るはちみつ洗顔など有効な方法があるので、出来ることから始めてみましょう。
シミができてしまったという方はシミをこれ以上増やさないために、そして濃くしないためにも、日々の予防はしっかり行いましょう。