薄毛の状態を維持するだけでは、薄毛治療とは言えません。
遺伝だから仕方ない、お手入れに疲れてしまった・・・という方もいらしゃるかと思います。
でも髪に毛の悩みをあきらめないで下さい。
自分でできることには限界があるので、プロの手にゆだねることも必要です。
適切なアドバイスと治療で、髪の毛は生まれ変わります。
薄毛とは?
薄毛とは、生えかわる毛がだんだんと細くなり、地肌が透けて見えるようになる状態のことを言いますが、男女を問わず40代後半から50代にもなると、新しく生えてくる髪の毛が細く、柔らかくなります。
女性の場合はつむじあたりから薄くなっていき、男性のように髪の毛が全部なくなることはないようですが、男性は頭頂部の毛がなくなってしまうことがあります。
気が付いた時点で早めに専門のクリニックを受診すると、不安が軽減し精神的にも楽になります。
専門のクリニックで相談した方がいい理由5つ
1、自己判断でシャンプーやマッサージをすると毛をなくす原因に
髪の毛や地肌を清潔にしょうと思うあまり、薄毛の人はシャンプーなどを多く使って洗い過ぎる傾向があるようです。
洗浄力の強すぎるシャンプーでていねいに洗うと、常在菌まで洗い流され皮膚を弱酸性に保てなくなってしまいます。
ていねいに洗うほど皮脂が洗い落とされてしまい、今度は失った皮脂を補うために皮脂腺が活発になり、皮脂を育てるために栄養が使われます。
すると、髪に栄養が行き届かないようになり、薄毛になってしまうのです。
毎日のシャンプーを減らし、お湯だけで洗うなど頭皮をいたわることも必要です。
また、マッサージの目的は頭皮のコリを取り、血行を促すことです。
育毛剤などをつけて頭皮をマッサージするよりも、首や肩のコリをほぐす方が効果的です。
頭皮が固いと髪の毛が生えにくいといいますが、頭皮が緊張して固くなる原因のほとんどは肩や首、背中などにコリがあるためです。
遠回りのようでも、日常生活に体のコリをほぐす運動を取り入れることが、薄毛の予防と改善に役立ちます。
2、ストレスが薄毛を進行させる
季節の変わり目は抜け毛が多く、1日に100本近くも抜けるようです。
抜け毛を気にして悩むことがストレスとなり、心因性の薄毛になることもあるそうです。
どんな病気もそうですが、あまり気にしないようにすることが大事です。
自分なりのストレス解消法を見つけるとともに十分な栄養と睡眠をとり、運動をすることが間接的に育毛を促すことになります。
3、育毛サロンめぐりは、頭皮と髪の毛を疲れさせる
髪の毛を育てるためには、頭皮を休ませてあげることが必要です。
血の巡りが悪いために薄毛になっている場合に発毛剤や育毛剤を使うと、頭皮はさらに弱ってしまいます。
軽い疲れの場合は、ヘッドスパやマッサージは発毛を促す助けになりますが、低体温などが原因で薄毛の状態が続いている場合は、血の巡りをよくすることが先決です。
日々の生活習慣を見直すことなく髪の毛の過剰なケアをしても、逆効果になりかねません。
体温が低めで髪の毛にトラブルを抱えているなら、まず食事や運動、呼吸法で体温を上げるようにしましょう。
4.薄毛の治療についてのカウンセリングはどこが適切か?
薄毛治療は一般的な治療では皮膚科を受診します。
また、AGAの専門クリニックは保険がきかないものの、カウンセリングから治療まで個々の患者に合わせた治療が行われます。
「現状維持」よりも前向きな「発毛促進」治療にウエイトを置いているのがAGA治療の魅力です。
その他にも薄毛の治療は、皮膚科、内科、美容外科、脱毛外来、毛髪外来などでできますが、カウンセリングのみを受けて検討したい場合でも初診料は必要です。
中には、毛髪診断士による無料カウンセリングをおこなっている所もあります。
5.根本治療は専門医でしかできない
ホルモンや酵素が関わっている場合は、ヘッドマッサージや、育毛サロンに通っても改善しません。
薄毛の原因をつきとめることで解決法が見つかります。
頭頂部が薄くなってきたり、額がM字状になってきたりして、その症状が特に母方のおじいさんに似てきた場合は、遺伝性の薄毛かもしれません。
多くのAGAクリニックは初回のカウンセリングが無料のところが多いので、ネットなどで調べて信頼できるところで相談し、原因を知ることで解決策が見つかります。
*AGAとは、「男性型脱毛症」のことです。
成人の男性の髪の毛がホルモンなどの影響で薄毛になる状態のことを言いますが、進行性の薄毛に40代以降の男性の3人に1人が悩んでいるといいます。
自分でできる薄毛対策
頭皮や髪の毛に直接的に働きかけるのではなく、生活習慣を見直したり、簡単なツボ押しをおこなうことでも改善することができます。
専門的な治療を受けながら、自分でできることもやってみましょう。
リンパの流れがとどこおると、頭皮の乾燥やかゆみ、フケの原因になります。
ツボを押すとリンパの流れがよくなり、老廃物を体外に排出する働きが高まります。
副作用の心配がなく、血液の循環を良くして健康的な頭皮と髪の毛を育てる方法なので試してみましょう。
【腎兪(じんゆ)と三陰交(さんいんこう)のツボを押す】
◆おへその裏側にある腎兪は、両手を親指を腰の気持ちの良いところに当てて、その他の4本の指で腰回りを支えるようにして、息を吐きながらゆっくり押します。
◆足の内くるぶしの中央から指4本分上のところの三陰交は、両手の親指を重ねて、体重をかけながらゆっくり押します。
三陰交を押すとホルモンのバランスが整い、髪や頭皮のトラブル改善に効果があります。
◆呼吸が浅いと酸素が十分に取り込めず、体中の筋肉細胞が酸欠状態になり、血流が悪くなってしまうので、深呼吸を意識して行うようにするようにしましょう。
終わりに
男女を問わず、だれでも50歳近くにもなると、頭皮や髪の毛が気になってきます。
特に男性の場合は遺伝的なこともあるので、早めに適切な治療を行うことが最も重要です。
的確なカウンセリングを受けて、自分でできる範囲で頭皮や髪の毛の健康のために良い生活習慣を心がけることで、薄毛は改善できます。
髪の毛は体の末端なので、まずは内臓や皮膚の調子が良くなってから頭皮や髪の毛の調子が良くなるため、時間がかかります。
とにかくあきらめないで、できることから薄毛の予防と改善に取り組むことが大切です。