マスクもして、外出の後には必ずうがいもしているのに・・・なぜかいつも風邪をひいてしまう人は、体の免疫力が低下している証拠です。
ストレスや不規則な生活など、免疫力が低下する原因はいくつかありますが、その中でも大きいのが食生活です。
偏食気味になると特に免疫力を上げたり、サポートする栄養分が不足して、風邪のウイルスに感染しやすくなります。
今回は、風邪予防のために免疫力をアップする効果がある食材を10個ご紹介します。
にんにく
にんにくは、免疫力を高める代表的な食材です。
にんにくには独特の匂いがありますね。
匂いの正体は、アリシンという硫化アリルの一種です。
アリシンには、とても高い殺菌力がありO-157やピロリ菌の殺菌にも今回は効果的です。
さらには、高い抗酸化力もあるので、殺菌力とともに働きかけて、体の免疫力を上げてくれます。
また、にんにくにはビタミンB1も含まれており、糖質の代謝を上げて血液をサラサラにしてくれます。
血流が良くなると体温が上がって免疫力アップにつながります。
しょうが
生姜湯でも有名なしょうがには、辛味成分として含まれているジンゲロールが免疫力アップに抗酸化力も効果を発揮してくれます。
ジンゲロールには殺菌作用がありますが、加熱するとショウガオールという成分に変化するので、殺菌作用は低下します。
その代わりに血行促進力がアップするため、体温上昇で免疫力が上がります。
小松菜
小松菜には、ビタミンA、C、E、そして鉄分、葉酸、カルシウムといったミネラルまで豊富に含まれています。
これらの栄養素による強い抗酸化力が期待でき、活性酸素発生により起こる組織や細胞のダメージを防いで免疫力を高めてくれます。
また、免疫力はストレスによっても低下しますが、小松菜に含まれているパントテン酸にはストレス緩和の効果があるため、免疫力低下を防ぎます。
さらには、クロロフィルという成分による整腸作用も期待できます。
クロロフィルは、食物繊維の2倍以上の威力を持って小腸を綺麗にして免疫力をアップさせます。
納豆
納豆菌には善玉菌を増やして、腸内環境を整えることで免疫力をアップさせてくれます。
腸内環境が整うと腸にある免疫細胞が正常に働けるようになります。
腸にある免疫細胞は、体にある免疫細胞のうちのなんと6割も占めています。
そして、納豆にはナットーキーゼという抗菌作用が高い成分も含まれているので、にんにくに続く最強の食材です。
ヨーグルト
ヨーグルトに含まれる乳酸菌も善玉菌を増やして、腸内環境を整えることで免疫力を高めてくれます。
ただし、毎日食べなければあまり効果がありません。
食べる量の目安は1日200gです。
ヨーグルトにきな粉をかけて食べるとさらに効果的です。
きな粉に含まれるオリゴ糖は乳酸菌のエサなので、一緒に食べることでどんどん増えてくれるのです。
鶏むね肉
鶏むね肉には、抗酸化作用があるカルノシンやアンセリンというアミノ酸やビタミンAが含まれており、活性酸素発生による組織や細胞のダメージを防いで免疫力をキープします。
ビタミンAは、皮膚や粘膜を正常に保つ働きがあるので風邪ウイルスの感染を予防します。
長いも
長いものネバネバが苦手な人が多いかもしれませんが、あのネバネバに含まれるムチンという成分には新陳代謝を高めて免疫力をアップさせる効果があります。
その他にも長いもには、アミラーゼ、オキシターゼ、ウレアーゼ、グルゴシダーゼなどの消化酵素が含まれており、胃腸の働きをサポートすることで腸内環境を整えて免疫力をアップさせます。
消化酵素は年齢を重ねるごとに減少するので、長いもでしっかり補給していきましょう。
大根
大根おろしを食べると、ピリッと辛いですよね。
あの辛味成分にはイソシアネイトという抗酸化力の高い成分が含まれている上に、ウイルスなどを撃退する白血球やマクロファージ、NK細胞の働きを活性化してくれます。
また、大根にはジアスターゼという消化酵素が沢山含まれており、胃腸の働きを整えて免疫力をアップさせてくれます。
これらの効果を最大限に引き出すためには、皮ごと食べると、そして熱を加えないことがポイントです。
つまり、大根おろしか、皮をむかずに食べるのがベストです。
ただし、大根おろしは熱いものにトッピングすると熱を加えているのと同じですから効果が下がります。
温めずに、そのまま食べるように心がけましょう。
梅干し
梅干しには疲労回復力が期待できるクエン酸がたっぷり含まれています。
風邪ウイルスなどは疲れた体に入り込みやすいので、クエン酸により疲労回復することで風邪を予防できます。
また、梅干しには血流を促進させる効果もあるので新陳代謝をアップしたり体温を上げることで免疫力をあげてくれます。
ニラ
ニラにも、にんにくと似たツンとした匂いがありますね。
これは、アリシンが含まれている証拠なのです。
アリシンには抗菌作用があり、ビタミンB1と糖質と組み合わせて食べることで、エネルギー燃焼も効率よく行われて免疫力が高まります。
さらにニラには、ビタミンAやC、Eが含まれており、高い抗酸化作用で活性酸素を除去してくれます。
ストレスなどで沢山発生した活性酸素は、体内の組織や細胞を傷つけてどんどん免疫力を低下させていきます。
ビタミンAやC、Eなどの抗酸化成分を多く含んでいるニラなどを積極的に食べることで風邪などのウイルス感染を予防してくれます。
まとめ
毎年、寒い季節になると風邪をひいてしまうという人は食べ物に気をつけてみましょう。
まずは、栄養バランスが取れた食生活を送れているか?をチェックした上で、免疫力を高める食材を積極的に取り入れていくと風邪に強い体質になります。
季節に関係なく、しっかりと栄養管理する中で免疫力を高める食事を心がけていきましょう。
もちろん、生活習慣を整えることも大事です。
不規則な生活をなるべく改善して免疫力をキープすれば、風邪だけでなく病気も防げます。