手や足、顔のむくみって気になりますよね?夕方になると手足がむくんできたり、朝起きて鏡を見ると顔がむくんでいたり…。むくんでいると怠さを感じるものです。
むくんでしまった場合にどうすればいいのか、むくまないようにするにはどうすればいいのか、むくみの原因と合わせてご紹介します。
どうやってむくむのか?
皆さんもご存知のように、心臓は全身に血液を送るポンプの役割をもっています。動脈を通った血液が全身に送られることによって、身体の隅々に水分や栄養分を行き渡らせることができます。
全身に行き渡ったあとの余分な水分や栄養分(老廃物を含みます)は静脈を通って戻っていくので、隅々に水分や栄養分が溜まることがありません。
しかし、静脈の血液の流れやリンパの流れが悪くなってしまうと、余分な水分や栄養分、老廃物が溜まったままになります。これがむくみです。
むくんでしまう原因
仕事や家事などで、長時間座りっぱなしだったり立ちっぱなしでいると、足がパンパンになって指で押した場合に指の跡がくっきり残ることが多いです。長時間動かなかったり、足を下げている状態が続く場合にむくみが起こります。
足の方に行き渡っている水分や栄養分は足の筋肉を動かすことで静脈やリンパを通って元に戻っていきます。しかし、長時間座りっぱなしだと水分や栄養分が溜まってむくむのです。
また、足を下げていると、重力によって水分が足先に向かって溜まりやすくなるので、水分や栄養分が溜まる状態になっているのです。他にも、むくんでしまう原因はいくつか挙げられます。
塩分の摂り過ぎ
食事によって塩分を摂りすぎると、体内に水分を溜めることによって塩分の濃度を下げようとします。塩分濃度を下げるための過剰な水分を体内に溜めることがむくみに繋がるのです。
お酒の飲み過ぎ
お酒を飲むと利尿作用によって、余分な水分を排出します。水分を排出すると、身体が水分を摂りたがるのでたくさん水分を補給します。たくさん水分を補給することがむくみを生じさせるのです。
また、お酒を飲むと血行が良くなります。少量だと血行が良くなるので余分な水分が溜まりにくくなります。
一方、飲み過ぎて血行が良くなった場合は体内の水分を血液中に取り込みやすくなります。これは体内の水分が出やすいようにすることでもあるので、むくむのです。
月経前や月経中
月経前にむくむのはPMS(月経前症候群)の一種です。月経前は黄体ホルモンが増えます。黄体ホルモンは身体に水分を溜めやすくする働きがあります。黄体ホルモンの分泌によって月経前にむくみが生じるのです。
月経中は黄体ホルモンと卵胞ホルモン(新陳代謝を促すホルモン)の両方のホルモンの分泌が悪くなります。すると、血行不良になってしまうので、体内の余分な水分が排出されずに溜まっていき、むくみとなってしまいます。
病状の現れ
むくみは腎臓や肝臓といった臓器の重大な病状を知らせている場合があります。腎臓は尿を作り出す機能をもっていますが、その働きが十分に行われていないと余分な水分が尿として排出されなくなります。その結果、この余分な水分がむくみとなるのです。
また、肝臓は血管の中に水分を保持する成分を作り出す機能があります。肝臓に疾患を抱えてその働きが不十分になると、血管から水分が排出されやすくなります。すると、過剰な水分が溜まってしまい、むくみとなるのです。
日々の生活でむくみの原因が見当たらない場合、腎臓や肝臓が何らかのサインを出している可能性があります。
むくみの解決方法
むくみは余分な水分や栄養分、老廃物が溜まることで起こります。原因を解決して余分な水分や栄養分、老廃物が溜まらないようにすることによって、むくみが生じにくくなったり生じなくなります。
運動やストレッチ
筋肉を動かして、溜まっている水分などがスムーズに流れるようにしましょう。運動やストレッチで筋肉をほぐしたり動かすと、リンパの滞りがなくなります。そのおかげで余分な栄養分や老廃物が流れていきます。
さらに、筋肉を動かすと筋肉がポンプの役割を果たすので、余分な水分をきちんと流せるようになります。運動やストレッチは上記の効果があり、特に血行を良くしますのでむくみ解消にとても効果があるのです。
マッサージや着圧ソックスの着用
マッサージや着圧ソックスによって、末端に溜まった水分や栄養分、老廃物を流しましょう。マッサージでは強い力は必要ありません。軽くさする程度の力で末端から心臓方向に向かってさするだけで十分です。短時間さするだけでも大きな効果が得られます。
着圧ソックスはむくみ解消グッズとして様々なものが販売されています。どの着圧ソックスも足首にかかる圧力が高く、太ももに向けて圧力が低くなるように設計されています。
そうすることで、血行やリンパの流れを良好にするのです。着圧ソックスを着用する際には、キツいと感じるような強い着圧のものは避けましょう。
また、顔がむくんでしまった場合はマッサージが効果的です。余分な水分が溜まっている状態なので、スムーズに流れるようにしましょう。顔の中心から外側に向かって撫でるようにします。
マッサージを行う際には、乳液やクリームをつけて滑りを良くしてから行いましょう。手足に比べると顔は皮膚が薄いので、強い力や摩擦を与えてしまうと大きな負担を掛けてしまいます。
食生活の見直し
身体の外側からのケアも大切ですが、内側からのケアもとても大切です。特に、外食が続くなど食生活が乱れてしまうと塩分の摂り過ぎになってしまいます。塩分を控えたいものですが、難しい場合はカリウムといったミネラルを摂り入れるようにしましょう。
カリウムには余分な塩分を尿とともに排出させる作用があります。カリウムはアボカドやバナナなど果物に多く含まれています。野菜や海藻類にも含まれています。
まとめ
むくみの原因は日常生活のあらゆるところにあります。仕事や家事でどうしても座る時間が長くなったり、長い時間立ち仕事になります。1日の終わりにむくんでパンパンになっている手足を見ると残念に思いますが、解決方法を参考にむくみの無い生活にシフトしていきましょう!